プリキュア創作7

□29話の反省会
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「ひー、今日のバトルなんかすげー大変だったな」
「うん。アニメだったら作画すごそう」
「はあ…私、みんなのお荷物だったのかな…」
「え?」

 ゼンゼンヤラネーダーがどんどん強くなってきて、今日の何て本体から分身して何匹も大量発生して街全体を襲うほどだった。その中でもみんなが登校する前にバラバラで戦っていつもみたいなコンビネーションが出来なかったのも苦戦する要因になっていた。
 私はサマーやラメールみたいに近接戦闘が得意な訳ではない。
 パパイアみたいな機動力と遠距離攻撃もできない。
 フラミンゴなんてただでさえあすか先輩の素も強いしみんなに指示を出してくれる統率力もある。
 このままゼンゼンヤラネーダーーが強くなっていったら、ただバリアを出すだけのコーラルが一番足を引っ張っちゃうよね…バリアなんて誰かとセットになって戦うのが主な戦い方だもん。
 今日だって私一人だけ、みんなと合流できないで助けてもらったし、こんな戦いが続けばいづれ一番初めにやられるのって私なんじゃ…

「いやー、それにしても今日のMVP。most valuable purecureはコーラルだよな」
「うん、さんごの活躍、すごかった」
「え?」
 って私がネガティブになっている反面、何か先輩達は反対に褒めてくれていた。
「わ、私何かしましたっけ〜」
「いやほら、サマーがやられたから助けに学校に行こうと思ったけどばかでっかいヤラネーダーに行く手を遮られていたことあっただろ」
「あの時私は無理しないで迂回して学校に行こうと思ったけど、その時コーラルが『行こう』って先陣を切って小さいヤラネーダーを踏み台にして大きいヤラネーダーに向かっていってくれたじゃない。あの発想力と行動をすぐに移す手の早さがコーラルっぽいよね」
「ええ〜私!そんなことしましたっけ!」
 やだ!その時は一生懸命だったから全然覚えてないよ!
「そうそう、さんごって大人しそうな顔していざって時は一番最初にアクセル全開すんだよな」
「私もまったりキャラ同士みんなのうしろを一緒に歩いてたと思ったらいつの間にか突っ走ってるしね、さんご。あなたのそういう性格、いつもはびっくりするけどこういう時には頼りになるよね。あと最悪落下してもさんごのバリアがあるから足場になるし」
「ヤラネーダー本体のバトルでも度肝抜かれたよな。バリアでサーフィンしてんだもん。あれはコーラルにしかできない戦法だよ。相手が強ければ強いほど、そのエネルギーの上を滑走できるのはこれからもっと派手になっていくだろう戦闘でも頼りになるよな」
「ええ〜!それも覚えてない!何か必死だったから!」
「…覚えてないのも覚えてないのですごいよな…」
 やだ、私は勝手に自分って駄目なプリキュアだって落ち込んでたけど。
 …先輩は、みんなはちゃんと見ててくれたんだ…嬉しい。
「サマーなんてやられるの二回目だし」
「ラメールはサマーやられると相対的に弱くなっちゃうよな。意外とメンタル弱いんだな、ローラって」
「私なんかくるるん間違えて攻撃しちゃうし」
「…それは今後気をつけてくれよな。でも私も意外とこういう戦いになったら後方でつい指示しちゃうポジションだったな。今度はもっと前線に出るよう心掛けないとな」
 …そっか、私にも得意なのと苦手なのがあるみたいに、みんなにも長所と短所があるんだ。
 それを反省するのも大切だけど、自分に持っている強みを誰かの目線で教えてもらうのも大切なんだね。
「でもま、私達がこんな風に戦えるのって」
「うん、昔は何も出来なかった自分でも、変わってみようと思えたのは」
「まなつちゃんがトロピカる部を作ってくれたおかげ、なんですよね、なんやかんやこのプリキュアのチームの支柱はサマー、なんですよね」
「で部長があすか先輩」
「…女王はローラか」
「それで参謀は私」
「自分で言うか。じゃあせっかくだしさんご、お前も自分のことどんなポジションか称してみろよ」
「この流れだと全員がリーダーみたいなプリキュアって感じだよね。さんごは何だろう」
 そうだな、じゃあ私はこのプリキュアチームの中だと…
「極悪突撃兵!」
「うわ!そこまで表現するのか…」
「でもさんごのキャラらしいんだよね…こう、急って感じが」
「最初はおしゃれ番長と迷ったんですけど、やっぱりインパクトが大事かなーって思って」
「おしゃれ番長も強い…はあ、さんごってやっぱり」

 このプリキュアの中で一番
 はっちゃけた子なのかもしれないね。

「はい!これからもガンガンアクセル踏んでいきますね〜!みのりん先輩!キスしましょう!」
「アクセル踏みすぎ」
「やれやれ…」

 これからももっと戦いは厳しくなるかもしれないけど、エクセレントフォームもできたことだし、何より。

「このチームなら何か負けない気がする!」
「だな」
「うん」

 これからもみんなと一緒に頑張っていこう!

「あーエクセレントフォーム試したいし、またヤラネーダー出てきてくれないかなー」
「…この発言は問題あるな」
「…さんごもまあ、まだ常識の身についてない中学一年生なので」
「あれ!最後に評価落としちゃった!?」
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