プリキュア創作7

□初期設定の夢を見るほまれ
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「はー!今日は楽しかったねー!みんな!」
「くー」
「…ってはなもさあやも寝ちゃったか」

 今日はみんなで予定を合わせて電車で旅行にきていた。私も今の時期は忙しいんだけど、みんなで遊んでいる間はいいストレス発散になってメリハリのある休暇になってくれるみたいでアスリートとして大切なエネルギーをスマイルチャージできる場所となっていた。
 …んだけど、帰りの電車ともなるとさすがに疲れて寝ちゃったか。私は元から体力だけはあるし睡眠管理もしているのでこういう時に寝れないのはちょっと寂しいかな。
「…ま、今はそっとしておくか」
 ってなことでせっかくなので珍しいので電車の外の風景を見ることにした。昔もはなとさあやで知らない場所に電車で行ったり、えみるとルールーがいる時はのどかちゃん達と会うきっかけになったすこやか市に行ってたり、案外電車移動多いよね、私達。
 そして行く先々で色んなプリキュアに出会ったり、案外ふと見たこの風景の街にもプリキュアがいたりするのかな。
「あおぞら市か…何か同じ日本なのに南国みたいなところだね」
 この街にいるプリキュアはどんなんだろう。いたら会ってみたいな。
 ガタンゴトンガタンゴトン。
 っとそんなことを妄想しつつもやはり一人なので会話も続かなければそこから先の発想もなかった。うーん、やっぱり誰か起きてほしかったような気もする。
 私は弱い。トモダチや好きな人がいるから、その人達のためについ頑張ろうとしてしまう性格だってことを、中学二年生くらいの時に知れたよな。
 …こんな性格の私なんだけど、当時は怪我からの心の復帰ができてなくて、さみしがり屋なのに突っ張って不良扱いされてて友達ができない時期もあったよな。クラスの人達からは怖がられるし、私自身もこんな私が嫌で怖くて、このままの状態じゃ誰かを傷つけてしまいそうで怖かった。
「だからあの時、はなとさあやには感謝してるよ…自分のことに素直になったり、こんな私でも好きだっていってくれて、もっと仲良しになりたいって言ってくれて、嬉しかった」
 …もしはなとさあやに出会えてなかったifの私って、あのままだとどうなっていたんだろう…嫌だな、一人だとやっぱり不安になってきてしまう。どうせだからいっそのことこのままみんなと一緒に寝てしまおうかな…うんそうししよう…こういう時ハリーがいてくれたら荷物番とか任せたんだけど、ほんとこういう時だけ…ぐう…
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