小説

□ホワイトデーSS:4
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「ネ、ネタが思い浮かばない…」

っと頭を抱えている作者…って言い方すると変になってしまうけど、いつもの風景なので特筆することはないが、ネタが出てこないで悩んでいるルルちゃんの姿である。
今日も平和な我が職場風景だなあ。
まあこの業界にいる以上なくなることのない通常業務の一つの「悩み」なのであるけど、しかし今回のそれはいつもと違う展開を見せた。
本来ならネガティブな題材でも仕事のネタという意味でポジティブにしちゃう彼女にとって、ある意味言っちゃダメな一言が遂に加わってしまったのだ。
確かに一つネジが狂ってしまえばあれよあれよという間に崩れ差ってしまうドミノ倒しのような危険を孕んだ性格の彼女にとっては、そのワードだけでこれからの将来を行く末を決めかれない言葉である。

「私…スランプかも…」

…スランプ。
ほほう、スランプね。
実にルルちゃんに似つかわしくない言葉であり、それほど彼女の抱える悩みが未だかつてないことを証明しているような破滅のサインである。
しかし不幸中の幸いというか不幸の中の数少ない利点としてこの万年スランプの僕にとってはわりかしアドバイスしやすい題材だ。
お金貰ってないけどスランプのプロをなめんなよ!
…このホワイトデーSSの雑談回でもいよいよ僕の得意分野の話題に来てくれたという感じだ。
よーし、がっつりネガティブ方向の話題なら僕に任せとけよー、ふひひ。
…んでももう完全にホワイトデー関係ないよね、これ。

ホワイトデーSS:4
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