コラム部屋
□アニメ感想
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ロボものが好きで
創作するのも好き。
という人間なら誰しもが一度は妄想することがあると思う。
自分がガンダムを作るなら、どういう構成にするのか。
リアルロボットのパイオニアであるガンダム。
「戦争」を題材にしたガンダムが多いが、それぞれの作品ごと戦争の見え方が違い、それぞれの設定ごとに主人公がガンダムに乗る理由があります。
その理由やら戦争やらをどう自分流に描き、今や世間一般で認知度の高いガンダムを描いていくのか。
メインターゲットは？
作品のテーマは？
ホビー展開は？
そもそもどうやって戦争でMSが一般運用されている世界観を作るのか？
そんなことを考えているときりがなくなるが、ともかくガンダムで育っ世代が多い手前、
新作ガンダムが出るぞー！
という朗報の前には私、に限らず、期待値を高くしてしまうのはしかたのないことでしょう。
ガンダムAGE
劇場版ダブルオーから数年が経った2011年秋。
確かにタイミング的にはそろそろ新しいガンダムが発表されてもいいころかな…と思っていたころにやっきたガンダムAGE。
放送前情報としては…
・レベルファイブスタッフで制作
・三世代に渡る百年戦争
・人類を襲う謎の敵、「アンノウンエネミー」との戦い
・戦闘経験を積み、進化するガンダム
・ガンダムは救世主の象徴
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ふ、不安しかないっ…！
あれこれガンダムの世界観の設定を妄想している人間には放送前から目から鱗とか眼球とか飛び出そうだったガンダムAGE。
メインターゲット小学生にすんのかーい！（蹴）
そもそも謎の宇宙生命体との戦いならどっちかっていうとマクロスだろっー！
設定からして甘い匂いがプンプンすんぞっー！
そもそもミノフスキーやらNジャマーとか「人型機動兵器」の存在理由ってなんだよー！（リアルロボットには必要なこと）
ってな感じで。
子供をターゲットにしてるってこと分かりつつ、放送前から大人げなく怒りをぶつけたくなるような作品でした（笑）
まあ新作ガンダムの登竜門とでも言えましょうか。
SEEDもダブルオーも放送前は叩かれていたことを思うと「子供向け」という要素自体は問題ないわけだし、時間が怒りを流してはくれそうなんですが…
「レベルファイブ監修」
がネックすぎる………
まだ段ボール戦記程度のロボものしか作れないのにガンダムとか、身に余るんじゃないだろうか。（※段ボール戦記に対する私怨です）
そもそもガンダムは毎回「それなりにキャリアを積んだ監督がいよいよ大型看板を背負ってガンダムを作る」
的な風潮だったのにここに来て日野監督とか…大丈夫だろうか。
とか不安しかなくても「…それでも、ガンダムだし」と見始めたガンダムAGEでしたが…
不安的中でした。ズコー（※主観です）
この感想では第１部のフリット編を述べたいと思いますが、
（ガンダムの設定以前にSF設定が残念だったのは置いとく）
まずフリット編だけで全14話というのが短い。
三世代続くを売り文句にするのは構わないけど、一部の内容が薄くて感想のいい甲斐がないです。
（※ネタばれ）
一応ラストの方でヒロインのユリンが戦死して、正体不明だった敵が実は政治的理由で抹消された国家だったという
「人間対人間」
の憎愛劇に発展して、いよいよ戦争っぽくなってきたところで第１部完。物語は30年後へ…
っておいおいおい。
一応せっかく面白くなってきたというのにそれはないでしょ…
そもそも30年後も同じ戦争をしているとか、怨念が強いってレベルじゃないです。リアリティない以前に不自然です。
…どう考えても新しいガンダム出して商品展開とか考えられません。こんなに露骨な裏があったのね…三世代設定。
ユリンを殺されたことで復讐の鬼になるけど、もう一人のヒロインのお陰で立ち直って、迫りくる敵と戦い成長するフリット。的な流れになれば熱いのに、何故そうせず物語をリセットするように30年後なのか…
一応物語はまだまだ序盤なのでなんとも言えませんが、もうちょっと何とかしてほしいガンダムAGE。
…これから化けてくれるんでしょうか。
…？文句ばっか言うなら見るなって？
…この時代に産まれたオタクとして、ガンダムを見ることを強いられているんだ！（やっと言えた）