コラム部屋

□アニメ感想
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アニメ感想、というよりか最近の読書事情の近況なんですが

西尾維新の物語シリーズを読み進めてます。
ってなことで今日は冬アニメ感想その7:偽物語の感想兼物語シリーズについてあれこれ。

まずこんな話から始まるのは申し訳ない限りなんですが、私そもそもあまり読書をするという習慣がありませんでした。
毎日仕事から帰ってきたらアニメやらゲームやらで時間を潰しちゃう、ってのもありますが娯楽に読書を選ぶという趣味自体が衰退気味な人間でした。
こんな感性の人間なのに小説とか書いてるとかどうなの?みたいな感じなんですが、そんな私でもこの数ヵ月間はわりかし定期的に「物語シリーズ」の読書ペースを維持できてました。ラノベですけどね。
仕事から帰ってきて一章読んでぇ、寝る前にもう一章、ああ気になるからもう一章!ああもう全部読んでしまえ!(猫物語・白は結局買って数時間で全部読んでしまった…)
みたいな感じで読み終えたら次巻購入みたいなノリ。
元々物語シリーズの一発目である「化物語(前)」がアニメに影響された妹が購入してきたのを就活中の電車移動の時に読み初めて、「ラノベでこのクオリティとはすごいな」と思いアニメも前編分だけ視聴。
そこでちょっとがっかり。
なんていうかこのご時世よくある話かもしれませんが、ラノベとかの書物のアニメ化ってあんま両手離しで喜べないところがあります。
読み物は必然的に文書量が多くなりがちで
アニメは経済的に演出をさばさばとこなさなくてはいけません。
そこのギャップがそれこそ「スレイヤーズ」のころからありまして、アニメ版「化物語」もその例にそぐわず
「原作ではあのシーンがあったのにそこカットかよ!」
というのが基本です。
とはいえアニメ制作会社が天下の「シャフト」なだけあって絵は綺麗だし演出もおしゃれで「ラノベのアニメ化」としてはむしろスタッフに超恵まれてる作品でもあります。
だから本当に原作とアニメーション化との表現のギャップを受け入れること。
やはり手に持って本の重さや匂いを感じながら活字で体験する物語と、視覚的に楽しむアニメは違うんだなと自覚することは大事なんだなと思いました。
むしろ入りやすいアニメからまず見て「このアニメ面白いから原作見てみようかな」と思わされるのがシャフトスタッフ及び西尾維新の狙いなんだなと思います。
基本アニメはお金を払わないですしね、コマーシャル的な使われ方で正しいと思います。

ただ自分はそんなスタッフや西尾維新のキメ顔の策略にはまるのは嫌なんで
「アニメ→原作」
の流れじゃなくて
「原作→アニメ」
の流れで楽しみたいなー、と思い冬期の「偽物語」が始まる前にあらかじめ原作購入してアニメに備えてました。
え?結局西尾維新の策略通りに動かされてる?あー聞こえない聞こえない。

って訳で見事はめられてしまった訳で原作からアニメどっぷり楽しんでた「偽物語」の感想。
やはりというか原作シーンカットが多いけど絵は綺麗。っていうか意図的かもしれないけど西尾維新はもしかしてわざとやってんのか?ってくらい「ここアニメ化できる訳ねーだろ!」みたいなコアなネタを大盤振る舞いしていたと思います。
多分アニメ見て「原作ってこんなにアニメと違うんだ!」と驚かせるためにやってると思いますが、それただのアニメスタッフさん達に対する無茶ぶりなんじゃないかなと原作読んでる最中にひやひやばかりしてました(笑)
んで案の定アニメではスルーされてて「ですよねー」とか思ってる矢先「ええ、そこ再現しちゃうの?」みたいなスタッフの無茶ぶりの拾いっぷりだったり
互いが互いのこと尊重しあって作品を作っているんだな、と思いました。
中でもアニメ独特の魅了としてやはりオープニングテーマが素晴らしくてそこは素直に「アニメの力ってすげー」と感心してしました。
特に「月火フェニックス」の「白金ディスコ」のヒットぷりがやばあい。
普通にいい曲だわ吉幾三との「オラこんな村いやだ」とのスンクロっぷりがまじ半端ないです。
ようつべ版
「恋愛サキシュレーション」に並ぶと評されてる通りこの先名前を残していく本当に名曲だと思います。

アニメと原作の楽しみ方は人それぞれだと思いますが、やはりというかなんというか、文書のエンタテイメントってやはり素晴らしいんだなと物語シリーズで再確認することができました。
というか普通に私の創作活動に影響受けまくりだです。
よくキャッチコピーに「100%趣味で書かれた作品です」と掲げられてるように本当に西尾維新が楽しんで文書書いてるのがよく分かる作品です。
それなのに起承転結はっきりしてたりギャグシーンが一応伏線になってたり「楽しむ」ことと「創作品としてのオチ」をつけることのめりはりが本当によくできていて、自分もものを書くものとして嫉妬というか素直に感心してしまいます。
んで結局自分もあんな感じに書いみたいなと思ってしまいそれこそ「西尾維新の思惑通り」みたいな感じになっちゃってます。
やだー。
にしてもいくら「楽しむ」と言っても結局アニメにした際に数話かけて女の子の家を渡り歩く主人公になるのはどうかとw
「偽物語」をニコニコ配信で追っていた際にコメントで
「西尾維新の話って、もっと文学的な話かと思ってたけど…これただの趣味で書かれたギャルゲーじゃねーか!」
と言われた際になにも弁解の言葉が浮かびませんでした。
ですよねー。

ってなことでアニメと共に充実した読書ライフを過ごしてました。
これからも物語シリーズをつらつらと読んでいきましょう。
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