コラム部屋

□アニメ感想
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10:新テニスの王子様

リアルタイムで中学生の時に連載スタートした作品の再アニメ化で、当時アニメやらラジオやらキャラソンやらを楽しんでいたものにとっては嬉しさ半分、「どうしてこうなった」半分の気持ちで向かえた「新テニスの王子様」。
よくシリアスなギャグのお手本作品として「Gガンダム」が挙げられるのですが、ある意味その作品とはまた逆ベクトルでシリアスなギャグを突き進んだ作品なんだなと思います。
「Gガンダム」はただ単に熱い戦闘アニメを目指そうとスタッフが真面目に作った結果、ガンダムというタイトルとその真面目っぷりのギャップが面白くて「笑いと涙が同時に出てくる」作品なんだと思います。
対して「新テニスの王子様」は登場人物は真面目にテニヌをやっているのに笑いしか出てきません。
この違いは一体なんなんでしょう。

前にこんなスレを見たことがあるのですが

・新人漫画家が許斐剛先生(テニプリの原作者)に「今作ってる作品の次の展開にいき詰まってるんですけど、どうしたらいいんでしょう?」と質問した際に先生は「いき詰まるな!」とおっしゃったそうです。

この逸話から推測するに、そう確かテニプリがなんだかおかしくなり始めたのはアニメがそろそろ終わるんじゃないかな?と言われていた時期。今までなんやかんや本格的なテニス漫画だったのに急に菊丸が分身し始めたりテニスボールで観客席までぶっ飛ばされたり。
ちょっと時期は違うかもしれませんが沈没していく船の上で試合をしていた映画なんてのももう結構昔に感じますね。
つまり「テニスの王子様」がなんとなく下火傾向になった際に許斐先生が編み出した人気復活術、それこそが「テニス漫画」→「ギャグ漫画」への転向だったなのかなと思います。
ミルキーホームズとは違ってカオスではあるんですが、なんか「テニヌを題材にしたコント」をみているような面白さがあります。
昔テニプリファンだった人は「私の知ってるテニプリと違う(笑)」と言って見れて、小学生なんかは「面白いギャグアニメだね」と言って見れるアニメ。
老若男女楽しめる素晴らしい作品になったと思います。
んでもって多少原作カットやらアニメオリジナル改編なんかはありますが、「この展開ぶっとんでるなwww」と笑っているシーンは大体原作完全再現という事実www
この記事では「新テニスの王子様」1クルーまとめ感想ということで細かいシーンまでの感想を書くとこれまた一日潰しかねないのですが、ニコニコ動画で「新テニスの王子のシーンを科学的に解明してみた」ニコニコ版(http://m.nicovideo.jp/watch/sm16890597?cp_in=watch_tg&cpw=sbomori&login=2)
なる動画が毎週投稿されていたおかげで一噛み二噛みも「新テニスの王子様」を楽しみながら、現実とアニメの境を確認し続けることができました(笑)
投稿者の方、そして「カピパラネタ」まで拾ってきたアニメスタッフの皆さん、そして許斐先生、毎週笑いを届けてくれてありがとうございました。

辛い社会生活の中でも、負け組とゆび指されても負けないガッツと笑顔をこの作品からもらいました。
1クルーだとは話数が足りないとのことで色々はしょったり中途半端に終わってしまったところはありますが、また再々アニメ化、OVA化でそこを映像化してくれることを楽しみにしています。

では最後にこの言葉で〆たいと思います。










お前らいい加減テニスしろ!
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