コラム部屋

□アニメ感想
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ギャグアニメ冒険記続き。

11:アクエリオンEVOL

「創世のアクエリオン」の次作と銘うってますが、「前作から1万2千年後の世界」と言ってるだけあってなにも前知識なくても全然問題なく視聴できます。

っていうか。

アクエリオンって名前だけで「なんだか神話関連のロボットアニメかな…」とエヴァやらラーゼフォンで培われた神話系ロボの敷居の高さを見事ギャップとして利用している作品。
最初の1〜2話は真面目にロボットアニメしてますが、それが罠。最初に植えたイメージを裏切ることをいきいきとしながらやってるアニメだと思います。
だって2話以降の話がどう見たって…
「ロボアニメかと思った?ギャグアニメだよ!」
「人間讃歌かと思った?ギャグアニメだよ!」

と、しっかり前作アクエリオンと同じ芸風の作品で私は安心しました。
っていうかギャグも熱さもむしろ前作以上な感じがします。
ミルキーホームズがマジキチ。
テニスの王子様がぶっとび。
ならアクエリオンのギャグの面白さは各キャラクター達の魅力、それとちゃんと1話ごとに主役になったキャラごとのオチで綺麗にまとまっていることでしょうか。
というか上二作品の脚本が力技のカオスで笑いをとるなら、アクエリオンはまるで優秀な落語をみているような芸術的なカオスがありました。

1クルーだと各パイロットの紹介話をやりながら
アマタ、ミコノ、カイエン、シュレード、アンディ、MIX、ユノハ、ジェシカそれぞれの主役回でしっかりオチをつけながら各キャラの魅力が伝わってきました。
そんでもって「LOVE」の逆さまである「EVOL」のタイトルの名に恥じない恋愛展開がはやり面白いです。
ロボ+恋愛もの
っていうのは今まで「ナデシコ」やら「マクロス」やらでやってきたけどアクエリオンの場合だと
ロボ+ラブコメ
ですからね。基本ハッピーエンドだし(ただしジェシカは除く)どのカップルもホモカップルもコメディ特有の初々しさで妬む気持ちがまるで出てきません。

特にジン×ユノハはな…
んもう完全にロミオとジュリエット。しかも主人公カップルとアクエリオン登場シーンまで削って3話も使ってジン主役回をやって、クルーの〆をかっこよく飾るとか。
あれ主人公誰だっけ?
これロボアニメだっけ?
ギャグアニメだっけ?

じゃあなんでこんなに涙が止まらないんだろう…

なくらい綺麗に計算されたイメージ崩壊がもう芸術的です。

1クルーの節目ではまだまだ先が裏切られそうな壮絶な展開を匂わせていて、本当にいいエンタテイメントと出会えたなと思います。

あと半分…一体何があるというのだ。

これからも楽しみ((o(^∇^)o))
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