コラム部屋

□アニメ感想
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ではでは

ついに冬アニメ感想最終作品の感想をして、愛しの冬との別れを告げましょう。

16:モーレツ宇宙海賊

…あれ冬アニメ感想開始する時に全15作品のはずだったのに一つ増えてる?

…細かいことは気にするな!

ってなことで冬最後の感想記事。
なんていうかこの作品を最後にもってきたのは別にコメントしずらいという訳ではなく、多分「モーレツ宇宙海賊」に関してはベタ褒めしかしないと思うので、記事制作時間が長そうになるから平日書きにくかっただけです。

ってなことで冬期のベタ褒め枠。
大雑把はまとめを先に書くなら、本当にこの時代には珍しく安定した面白さのある優等生な作品でした。

別の言い方をするなら冬期最高のダークホース作品だったと思います。

まず「モーレツ宇宙海賊」という題名。
そんでもって「桃色クローバー」のOP。
なんというか、題名とOPがちょっと残念そうなアニメの外見なのに、その第一印象とは打って変わってのすごく中身のあるアニメでした。

今の時代に「中身のあるアニメ」っと言ってもあんまピンとこないかもしれませんが、また別の言い方をするなら「古き良き時代のアニメ臭」のする作品ともいえましょうか。

時代で言うなら90年代後半〜00年初期辺りの雰囲気の作品。
まだギリギリ「アニメ見てたらバカになる」とか「リア充になりたかったらアニメにはまるな」みたいな風潮が色濃い時代だったでしょうか。
「萌」という単語もまだひっそりと仲間内だけで使われていて一種の暗号のように使われており、放送されるアニメも「萌」の需要がごく僅かだった時代。
けど映像はキレイになり初めていて、「萌」よりも原作の良さを追求していたころのアニメ作品。
「モーレツ宇宙海賊」はそんな時代に放送していてもまるで違和感のないような、見てるあの時代に帰れたような絶妙な懐古哀愁を感じるアニメでした。

んもう「超」をつけたくなるくらいの真面目な宇宙SF。
当時の同ジャンルの作品と比べるなら
「ふたつのスピカ」が現代版宇宙SF。
「プラネテス」が近未来版宇宙SF。
んで「モーレツ宇宙海賊」が遠未来版宇宙SFって感じ。

宇宙空間での航海ハウトゥーもしっかりSF設定で描かれていて、機械的シーンやマニファクチュアな細かい技術もちゃんとしてるだけでももう安定作品。

そんな背景設定もちゃんとしつつ1クルー、つまり13話の使い方も絶妙で
「宇宙海賊」ってタイトル通り海賊が主人公かな?と思いきや普通の女子高生が主人公で最初の5〜6話は「ヨット部」という宇宙航海の部活動を描いた作品になってて
「おいおいいつになったら海賊業務始まるの?OPのクルーの人達まだ?」
とか思ってると次の話から海賊業務開始。
回を重ねる度にに船長としての才能が開花していっていつの間にやら理的かつ大胆な状況判断がこなせる主人公に。
そしたら宇宙SFよろしくな「惑星の王女様との宝さがし」「内乱を止めるために奮闘」と王道な展開に。
んで長々旅して終わったと思ったら1クルー終了。
「え?まだ1クルーだったの」
との驚きの声が隠せません。
確かに1クルー後半だけ見たらよくある宇宙SFかもしれませんが、前座の「ヨット部編」から見ていたら「緻密なSF設定」「普通の女子高生の船長への成長」「主人公の海賊としての才能」
がちゃんと1から作られていることが分かるので「宝さがし編」の緊迫感と主人公のかっこよさが際立ってます。
本当すごいです、この作品。
その分題名とOPでこんなに損してる作品もそうそうないと思いますがw

にしてもこの作品の良さのは「宇宙SFの完成度」もありますが、はやり主人公の魅力なんだなと思います。
だって実は「宇宙SF」と言っておきながらこの作品、ロボも出てこなければ戦艦砲撃が命中して爆破するシーンもなければ死亡者も出てきません。

「電子戦」という相手の船のシステムを奪う戦闘が主だったり、相手の作戦の裏を把握したり、
結局「船長」の判断能力が最大の武器として描かれているんですよね。
だから派手な戦闘はなくても
「あのヨット部の主人公がここまで成長するとは…かっこいい!」
と惚れ惚れするばかりです。

それこそ「無責任船長タイラー」だったり「機動戦艦ナデシコ」を思いだしてしまいます。

古き良き哀愁もあり、人間の判断能力が武器になるアニメ………非常におっさ…年をとっても新しく楽しめる素晴らしい作品でした。

…もうどんだけ「楽しい」とか「面白い」って単語使ったんだろw
んもうボキャ貧には辛い限りなんですがともかく褒め言葉しか見つからない作品です。

これからの2クルー目も本当に楽し…楽すみっぱなしです。

この作品の感想を最後に、この長かった冬アニメ感想を終えて「モーレツ宇宙海賊」と共に春へと進みましょう。

さあ!海賊の時間だ!
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