コラム部屋

□アニメ感想
33ページ/42ページ

続いてはこちらのコーナー。
春アニメ感想!

2:めだかボックス

西尾維新原作の週刊少年ジャンプにて絶賛連載中の漫画、めだかボックスのついに映像化作品に。
乱発と言われていた春期アニメの中では(とあるネット調査結果によると)期待値No.1の作品だったらしいです。

アニメ感想から入る前に私にとっての「めだかボックス」という作品についてを言うとしますと…

現在週刊少年ジャンプで連載されている作品では一番好きな作品でして、
このブログでもたまーに小ネタにするくらい毎週楽しみにしている作品です。
ただ。
正直に言うと初期の「めだかボックス」は嫌いでした。
絵も狙ったかのような萌絵だし、西尾節の言い回しもいちいちイラッとくるし、狙ったかのようなキャラ設定に嫌気はさすわの散々な感じでした(ここまでぶっちゃけれる作品も中々ない)

ただ現在進行形の「めだかボックス」はそんな作品の癖が見事逆転していて

絵は綺麗だし
西尾のメタ表現は刺激的だし
ギャグを挟みつつ、キャラクターを魅せる構成め素晴らしいし、読み終わったあとに「ああいいキャラだった」と清々しく毎週月曜を迎えられる。

そんなエンタテイメント。(ここまで評価が真逆になる作品はそうそうない)

そんな特徴的な作品になった要素の一つとしては一重に作者である西尾維新が
「連載初期の構成から読者のウケを狙うやり方をてこ入れして変更した」
おかげでもあって、
現在までの「めだかボックス」の大まかな流れを説明すると…

「生徒会執行編」→「サーティパーティ編」→「選挙戦編」→「後継者編」→「漆黒の花嫁編」(今ここ)
の流れになっていて
不人気だったのが初期の「生徒会執行編」。
そこからてこ入れで作品の雰囲気がガラリと変わったのが「サーティパーティ編」
んでやっとこさ掴みを知ったのか、「選挙戦編」にて見事ジャンプ誌面のみならずネット上でも大好評のち注目されて晴れて「人気作品」になれた訳ですよ。
特に「選挙戦編」のラスボスである「球磨川」君が本当にいいキャラをしていて、人気投票では主人公を差し置いてのぶっちぎり一位。
「めだかボックス」の二次創作とかでも「球磨川」君が大人気になるなど、本当に「選挙戦編」にておお化けしたすんごい作品でして、そりゃ「春アニメ期待値No.1」になるだろうとそりゃ私もわくわくしていたのですが

このアニメ…

春期には…












球磨川君出てこないんだ…












ずこー。
っと、果たして何人の人間がスッ転んだろうか。

あんだけ人気の球磨川君出ないのかよ!
えっと、でも正確には初期の人気のなかったころの「生徒会執行編」のみのアニメ化であって、最後の方では「サーティパーティ編」に続く!
という形で続いて二期制作も確定しているので厳密には無理せず確実に原作の伏線再現しつつの球磨川君登場を待っている状態なので文句は言えませんのですが…

初期のアニメ化かあ…

とちょっとしょんぼりする映像化でした。

っとは言ってもまあ…
西尾維新のすごいとことでもいいましょうか(こう書くとなんだかベタ褒めしてるようで嫌だけど)
ギャグノリの「生徒会執行」だけど、各話に実は先の「後継者編」にモロ繋がる伏線を引いていたり、それこそ「後継者編」を見たからこそ
「ああ!あのシーンってそういうことだったのね」みたいな。
推理ものを逆から読んでいくような、そんな紐を解いていくような新鮮な発見があって、「生徒会執行編」とはいえとても見ていて有意義は作品でした。
それに基本的には原作再現のアニメでしたが、
最終回だけは西尾維新脚本のオリジナルストーリーになっていて
いつもどーりの西尾メタ表現をしつつ、巧みな台詞センスときっちり「転」でまとめる構成力。
加えてそこに声優さん達の演技はBGMが重なることによって、アニメでなければ伝わらないかっとよさ、っというものもちゃっかり魅せていて
「ああ、やっぱりこの作品も西尾維新が作ってるんだな…」
ってなことを考えながらの
「二期に続く!」
の終わり方でした。
うーん、そう考えるとやっぱり「初期は初期で」とクルーを区切っての制作はやはり適切だったと言えるのでしょうか。
実際ガラリと変わりますもんね、作品の雰囲気。
やっぱり西尾維新は西尾維新で。
そのスタッフ達も原作への尊敬をちゃんと行っていた。

ありふれた劇的に愛されている作品でした。

一期終了お疲れ様ですー。
また二期を楽しみにしてますねー
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ