コラム部屋

□アニメ感想2
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今回はべたべた誉め感想中のでも最たるべた誉め感想になりそうですので、どうかお覚悟願います(何が?)

12:TARITARI

はい、きましたTARITARI。読み方は普通に「たりたり」となります。
この作品がまたやばかったのですよ。
今期でいうとオリジナリティ方面での化け物作品が「人類は衰退しました」。
ギャグ方面でいうなら「ゆるゆり♪♪」があったのですが。
その2作品に負けず劣らず、というか全く違うベクトルでべた誉めしたい作品でした。
何をそんなにTARITARIを誉めたがるのか、まあ聞いて下さいよ。

この作品の主な話の流れとしましてはね…

高校三年生の主人公、来夏。とある理由で元々所属していた声楽部(合唱部)を退部になってしまった来夏だが、大好きな歌への思いを忘れることができず、声楽部とはまた違った部を設立し、そこで歌を歌うことを決心する。そこで困ったのが部員人数。高校三年生である故に今さら新しい部員を集めるのが苦労するかと思いきや…
なんやかんやの偶然で集まった個性豊かな四人の仲間。その四人とともに
「合唱時々バドミントン部」
を設立し、高校最後の部活動を体験していく…

っという青春ものストーリーだった訳なんですが。
何がすごいのかっていうとこの作品。設定とストーリー概要だけ見れば、なんてことない普通の学園ものアニメなんですよね。
最近のアニメで言うなら「涼宮ハルヒの憂鬱」やら「けいおん」。
またそれだけでなくどこかの少年スポーツ漫画とかでも主人公が元となって一から部員を集めていくというスタイルの作品はある意味定番中の定番手法になっているんじゃないでしょうか。
この「TARITARI」のものすごいところは、この使いふるされた手法だというのに全く違和感なく「凄みのある作品」として受け入れられたところです。
邪道でもなくもの珍しい訳でもなく、純粋なベクトルでの面白い作品でした。
主人公に特に特殊能力がある訳でもない。ファンタジー設定はおろか恋愛事情もメインではなくハーレムアニメでもない。
純粋に高校生活の部員を描いただけでこんなに面白くなった作品が今だかつてあったでしょうか。

このアニメの面白かったところを羅列するとですね。

・キャラクター一人一人の個有エピソードのクライマックスがものすごい感動できる。
・背景が死ぬほど綺麗
・合唱パートの声優さんたちの本気がやばい。
・伏線がしっかりしていてラストにかける追い込みが爽快。

感動、絵、歌。
アニメならではの表現をフルに使ってのスタッフの
「感動させてやるぜ!」
の意気込みが感じてくる作品でした。
そもそもこの「TARITARI」ってそういえば原作なしの完全アニメオリジナルストーリーだったんですよね。
今どき珍しいんじゃないでしょうか?
なんやかんや漫画、小説、ゲーム原作のアニメ化が多いこのご時世の中でそういえば「TARITARI」は「歌」をテーマにした作品でしたからね。
これは本当にアニメスタッフの皆さん、してやっTARIって感じでしたね。
歌なんてそれこそアニメじゃないと全開で表現できない題材だし、漫画原作とかでファンタジー設定なしの「感動系青春合唱物語」とかやってもアニメ化までは化けなかったでしょう。
まさしくアニメオリジナル勢の底力を見せた作品、「TARITARI」。
まさしく今期の私達のハートを討ち取っTARI!
みたいな情熱的なアニメでした。
本当に、唯一の欠点をこの際書いてしまうのなら、序盤に出てくるゲストのコンドルクインズの下りがちょっとくどかったかな?くらいです。

…うん、こんだけ誉めればちょっとくらいマイナスのこと書いても大丈夫でしょ。

そんな見て損のない作品、「TARITARI」。
純粋にアニメで感動したい!という方。
かわいい女の子に萌えたいという最近の御方。
ピュアな高校生男子にきゅんきゅんしたい御方。
そんな誰が見ても十分楽しめる内容となっていましたので、ほっこりしたいあなたに是非お薦めな作品となってしました。

それでは、最後にこの作品を盛り上げてくれた5人組の1人1人のコメントを残して、このアニメ感想を終わるとしましょう。

・来夏

上の文章では便宜上来夏が主人公みたいな書き方しちゃいましたが、このアニメの主人公は部員5人全員なとこがありましたので、とりあえずまずは来夏からコメント。
来夏のストーリーとしては「歌が大好きだけど歌えない、でも歌うしかない」という非常に困難な状況でもまっすぐに自分の好きなものの道に進む王道展開でした。
一応部長ということで物語の序盤にて早めにクライマックスを向かえ、アニメ始まって間もないというのに
「トラブルが多い中でもなんとかコンテストに出て歌う」
というなんだか最終回みたいな感動を起こして、「え、このアニメもう終わっちゃうの?」という心配を起こさせた人。(実際はこれからの神回ラッシュの幕開けでした)
それからの部員の中でのポジでいうと、持ち前の前向きさで部活を引っ張っていくエンジン役に。
たまに空気の読めない超絶ジョークを交えながらも、その熱心な姿勢がこのアニメの原動力にもなっていたんじゃないでしょうか。
但しウィーンにシロサイの嘘ついたのだけは、許せないw

・沢

沢ちゃんマジ沢々。
序盤は来夏の頼れる親友として部員の様々な場面をサポートできる万能キャラ。ですが物語中盤にて彼女の壮絶な試練が待ち構えていまして…
自分の夢を叶えるためにかなりムリをしてしまい、序盤の頼り甲斐が嘘みたいに大変なことになってしまいました。
ですが序盤で築き上げた仲間との絆、親御さんの熱いサポート(おっさんがかっこいいアニメは神アニメ)のおかげで復活。
部員、親との絆というこのアニメの素晴らしさを一番引き立ていたキャラクターでした。
あとかわいい。田中、ちょっとその画像よこしなさい。

・若菜

序盤の来夏。中盤の沢ときまして、
若菜は1クルー全編通して伏線を引いて最後に大感動を起こしてくれた、ある意味真の主役だったんじゃないでしょうか。
序盤のころは心を閉ざしていた若菜。
ですが物語が進むに連れて再び歌への情熱を思い出していき、丁寧に伏線を引いていきながら母と父との優しさに気付き、再び夢へと歩いていく。
作品が終わるころには序盤では考えられないくらい明るい子になっていて、TARITARIを見ていて一番好きなキャラクターになった人も一番多いんじゃないでしょうか。
あとちょっと押しに弱いギャップもかわいい。
また作品において巨大な壁であった「ツンデレ教頭」の牙城を崩した英雄ちゃん。
もしまたTARITARIを見れる機会があったらまた若菜が主役であってほしいですね。

・田中

もやは名前を聞いただけで笑いが込み上げてくる田中。
部員中、数少ない男子ポジとしてかーなーりいじられてましたが。田中があんまりにも純粋な男の子であるが故にいじりがいがあ………本当に健全で爽やかな男子キャラでしたよね!田中いいやつすぎ!
というかこのタイプのアニメでは本当に珍しいくらいいい男子キャラでした。
女の子が多い中ちょっと浮いてやしますが、情熱的だし、もう一人の男子のウィーンに対しての空気の読みっぷりは良かったし、そして作中唯一の恋愛要素を描いてくれました。
キュンキュン。
不器用なんですが一生懸命なところが見ていて母性本能ゲージを貯めさせていってくれました。
そして何気にハイスペック歌唱力。
お前本当に普通科のバドミントンやってる男子?
そしてEDの神の1Fバド作画www
円盤になった時には直して貰えよw
本当、いい田中アニメでした。

・ウィーン

女子3男子2の比率のアニメの中、男の子なのにまさかの一番の天使ポジだったウィーン。
また田中とは別のベクトルで純粋なキャラでした。
帰国子女で真面目で戦隊もの好きという、自分の大好きな要素をもってるウィーンさん。
そんな彼に待っていたストーリーがこれまた何故かの「謎の感動系」。
ひったくり犯人を捕まえるために戦隊もののアルバイトの衣装のまま犯人を追い詰める姿はまさしく恐怖(犯人目線)。
おっとりとしていて、部活がちょっと嫌な空気になってしまった時の清涼剤な彼でしたが、熱い時には一番熱い子でした。
最後は音信不通だった友達のヤンと再会できて(通称ヤンデレ)めでたくハッピーエンド。
良かったな、ウィーン。



ってな感じでTARITARIの感想を終わろうかと思います。
本当、いいアニメに出会えたものです
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