コラム部屋

□アニメ感想2
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今日は涼しいですねー、寒いくらいです。
ってな訳で絶好のアニメ感想日和なのでどんどん書いていくとしましょう。

19:戦国コレクション

戦国BASARAなり戦国乙女なり信長の野望なり武者ガンダムなり織田信奈なり花の慶次だったり…

もはや一大ジャンルとなってしまった「戦国○○」シリーズ。
日本史の二次創作だったりご先祖様のキャラクター化だったり、ホント、このアイデアを最初に考えた人って誰なんでしょうね。
今年の春に始まった「戦国コレクション」もその戦国ブーム(?)に乗っかった作品の1つであり、信長なり家康なりの史実の人物がアニメキャラになって活躍している作品の1つであります。
んで
上の文章であれこれ作品例を出していましたが、実はBASARAとか戦国乙女とか触れたことのない自分にとって、「武者ガンダム」以来の戦国パロディ作品との出会いだったんですよね。
だからどちらかというと戦国パロディに関しては
「おぅおぅおぅ、オタクはなんでもかんでもエンタメ化しやいやがって!ご先祖様が自分があんな萌キャラやBL作品風に書かれてるなんて知ったらどう思うんだろうねぇ!」
とか煽っている側だったので、正直「戦コレ」も視聴するかどうかかなりギリギリな作品でした。
まず放送前情報としての他の戦国作品と比べて「戦コレ」の特徴と言いますとね…

・信長とか秀吉とか、主な登場人物が女の子化しているタイプの戦国パロディ。
・原作がまさかのモバゲー。最近いろんな方面で話題の「モバガチャ」系のゲームなので、ちゃんとした創作品として成り立つかどうか不安が…

とかとか。だから最初の内は「んだよー、萌向けアニメかよー」や「春アニメは視聴予定厳しいから戦コレはいいかなー」と思ってたんですけど、実はこの要素もありまして…

・コロコロで西遊記を連載していた小西先生のコミカライズ元作品

でもありました。西遊記は好きだったし、小西先生の馴染みでアニメも見て見ようかなー、と視聴した次第です。
だからまあぶっちゃけ言うなら最初は期待度がかなり薄い作品でしたよ。
明らかに前情報の時点でマイナスが多かったしね。
ですが今となってはそんな先入観をもっていた自分が恥ずかしくなるくらいの良作品でした、「戦国コレクション」。
まずよくある話かもしれませんが
「新番組の本番は三話から」
の感覚ってなんかありません?
こう、一話二話が掴みであり三話からその作品の癖を大きく出していって化ける作品。
まさに「戦国コレクション」こそそのテンプレみたいな作品でして、実際四話からものすごい変化を遂げたアニメでした。

まずこのアニメの最大の特徴を挙げるとするなら
オムニバス形式
と言えるでしょう。
オムニバス形式ですよ?今の時代。
要は一話一話が独立した話であり、基本的にどこから見てもその話単品で楽しめる代物となっています。
…え?このキャラ先攻な近代アニメにおいて一話ぽっきりのオムニバス形式の作品ですって?
と不安になるかもしれませんが、これがコロンブスの卵。

一話完結話故に一話一話のセンスがとてもよく仕上がっているのですよ。
それもおあつらえ向きに

一話→「戦コレ」通しての主人公、織田信長の紹介エピソード
二話→続いて有名は徳川家康のエピソード。戦国世界のキャラクター達が現代に来てしまい、各々の生活が始まっていることを示すオムニバス形式のスタート。
三話→上杉謙信の登場と、一応作品の目的である「玉の取り合い」をこなす。

っと。綺麗に序盤で世界観説明を入れてから、本格的にオムニバス形式のスタートします。
主な話としては、織田信長などの戦国世界(時代じゃなくて世界なのが重要)の住人が何故か現代に飛ばされて、そこで各々自由自在にたくましく生きているエピソードを描いています。
んで一応作品の主人公は織田信長が現代で玉を集めて、戦国世界に帰ろうとする姿がちょくちょく出てくるんですけど、あくまで主役はその話で出てくる主役キャラであって、信長ちゃん今のところ完全にモブなんですよね。
モブナガちゃんっと言われてるくらいです。

そいで話の主流の一話完結話がこれが本当に面白くて、一言で言ってしまえば短い時間で起承転結をまとめているセンスのある話となっています。
しかもただ史実人物の名前の女の子キャラクターを作るのではなく、それぞれちゃんと史実に基づいての因縁だったりパロディを交えているあたりが脱帽ものです。
伊達政宗(ちゃん)が家族のことを侮辱されて怒るシーンがあるんですけど、伊達政宗って後継者争いで自分の弟とか殺していることを悔やんでいるんですよね。そのことを思うと「ああ…そうなのか」としんみりします。
そんでもって極めつけは卜伝ちゃんのエピソードで、んもうこの話がすんごい傑作。
まさに一話限りで「戦国世界から武将が来ちゃった」ことに対してすごくコミカルに、そしてリアルに描いていた戦コレを代表する素晴らしいエピソードとなっていました。
この話を見て一気に戦コレが好きになった視聴者が増えたのではないでしょうか。

「戦国コレクション」という原作は知らない。
史実の人物を女の子にするのはやっぱりなんだか毛嫌い感がする。

正直今の自分にもそういった思いはあるのですが、その先入観を上書きするほどの「良脚本」があの作品には確実にあります。その先入観のままにあのセンスのいい作品の視聴をやめていたら損をするとこでしたよ。
やっぱり臭いものに蓋をする前に、ちょっとでも様子見する心の余裕って大事なんですね。

うん。では最後に自分の好きな「戦コレ」キャラを挙げるとするなら…

卜伝ちゃん
源内ちゃん
シンク

と言ったところでしょうか。
…やっぱ眼鏡好きだな、自分。

そんなこんなで一話一話素敵な出会いがありました「戦国コレクション」。これからの2クルー目も、さらなる出会いを楽しんでいきましょう。

…最後に全キャラ総出演とかあるのかな。
シンクと純ちゃんは果たしてまた会えるのか…
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