コラム部屋
□アニメ感想3
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それではアニメ感想をやっちゃりますか。
20:絶園のテンペスト(以下絶園)
なんというか、色んな意味で「中2」というキーワードが話題となった2012年秋なんですが、その中でも「絶園」に関しては今の時代珍しいくらいの素直なダークファンタジーでした。
素直なダークファンタジー。
っというとなんか日本語的に変な感じはしますが、
そもそも最近の「厨二」という単語自体なんかギャグっぽく聞こえてしまってネタ扱いされとりますが、まあ言うて世界に残る名作というのにも大抵「厨二」ならぬかっこえファンタジー設定などがあるものです。
魔法とか出てきてしまったらハリー・ポッターも厨二になってしまうし、シェイクスピアの作品とかも強いて言ってしまうのなら厨二病になってしまいます。
んで、何が言いたいのかと言うと最近安易に「厨二病だから」という理由でなんか色んな作品が敬遠されている世の中かもしれませんが、
だからといってあなたにも「厨二センス」の時があったでしょ?
マイノリティに目覚めたり不思議な力に憧れたりダークファンタジーをこよなく愛したり。
そーいった感情も童心に帰るという意味ではないですが、立派に夢を見ながら世界を生き抜く娯楽の一つと思うわけですよ。
っというか、そーいう感性があるからこそ小説とか書けると思うんです。
かっこいい設定に憧れてそれを具現化できることのなんと素晴らしことか!
…まあだからなんだと言われたら言い返せないのですが、ともかく!
厨二っぽいから、という理由で物語を見れないのは寂しい感性だ!
厨二だって面白いんだぞ!
っということだけ主張したいのでした。
…なんかいらんことまで言ってしまたかもしれませんが、とにかく確かに最初に「絶園」をみた時には「なんか厨二っぽいな…」とか思いつつ見ていたんですけど、一話からかなり色んなことを詰め込んでいて
設定が丁寧なダークファンタジーだ!
という感想でした。
まあ振り返ってみればこの2012年秋クールはというと…
ジョジョだったり…少女漫画だったり…ホモアニメだったり…ロボアニメだったり…萌アニメだったり…萌アニメにみせた熱血ものだったり…
いわば色んな作品が集まってはいましたが振り返ってみれば基本に忠実な、アニメらしいアニメ、ダークファンタジーものがなかったんじゃないかなと思います。
…あ…でも「サイコパス」は…見てなかったんだよな…
ですがそんな中での「絶園」はまあそんな私達に忘れがちな「かっこいい雰囲気の中で戦う少年達」を毎週思い出させてくれた作品でした。
「絶園」のテーマとなる題材として「魔法」があるんですけど、
まーそれがまた他の作品とは違った世界観での「魔法」でして回をますごとに新しい設定とかが加わっていきどんどん深まる世界観…
そいで魔法バトルものかと思いきや1クール目のクライマックスシーンでは
・ナチュラル腹黒鬼畜な主人公
・ツンギレシスコン兄貴
・世界のルールをも味方につけるすっぽんぽん姫
に囲まれながら推理合戦をするという予想の斜め上をいく展開に飽が来ませんでした。
…というか、主人公サイドの人間達があんまりにも鬼畜すぎてだんだん敵側のボス、左門(さもん)がどんどんかわいそうなことになっていくのがなんだか笑えましたw
・左門がなんか企てる
・左門が「よし!こんどこそ私の勝ちだ!」
とか言うのがだいたいフラグでして、その後すぐ主人公サイドが形勢逆転して
・左門「そんなバカなー!」
・左門「一体どうしたらいいんだ…」
・左門が悩む時専用の「ぐにゃー」ってなる背景ができる
などといつの間にか魔法設定を利用して左門に痛い目を見てもらって
視聴者「今日も左門はかわいいなー」
という番組になってしまいました。
…あれ?これなんのアニメだっけ?
そんな左門アニメだった「絶園」ですが、ラスト付近ではそれはもう巡るましく形勢がコロコロ変わっていき、最後の最後には大どんでん返しがおきて世界が大変なことになり…
そして数週間後…
目覚めたダブル主人公の一人、彼のの前には敵になったもう一人の主人公と…!
そして味方になった左門が(笑)
「絶園のテンペスト」、2クール目に突入!
というまさかの展開でした。
いやー、これは予想できないです。
どうやら話を聞いてみると、昔あった「スパイラル」という推理漫画の人が書いている作品でもありますので、それはもう逆転劇と心理的にびっくりすることが多い作品でした。
果たしてこの続きはどうなるのかな…?
左門の活躍と共に楽しみです。