コラム部屋

□アニメ感想3
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せっかく昨日「戦勇」の記事を書いたので、今回はこちらを書きましょう。

12:まおゆう魔王勇者

セーガー。

じゃなかった。はい、では「まおゆう」の感想にいきたいと思います。
「戦勇」でも書いたのですが、今回
「ド○クエっぽいRPGの世界を舞台として、独自の勇者ものを作る」
っというコンセプトの作品が2つ被ってしまい(実は春クールにも1つあるというね…)、
「戦勇」はギャグもの。実は魔王は巻き込まれた女の子で、勇者はなんか有志でいっぱいいて大変だこりゃ、みたいな春原流の変化球で描いたもの。
対して「まおゆう」では1話目から魔王と勇者が話合いで和解して、2人で戦争や飢餓をなくそうとリアルに考えていくという話でした。

同じRPGの我流の展開ではありますが、「戦勇」はゆるゆるギャグ、「まおゆう」はRPG世界で真面目に戦争経済を動かすギャップという違った表現の仕方で、ネタは被っていましたが両方楽しむことができました。

また「まおゆう」はどうやらなんと2chの「SS投稿掲示板」が原作らしいのでそれはもう詳細までオリジナリティ溢れる作品となっていました。(2chすげえ)

戦争をなくすにはどうすればいいのか?

色んなアニメではそれを理由で戦ったり敵のボスと対峙したりするんですが、
このアニメではのっけから魔王と勇者が和解してますからね。
そいで
「今戦争をやめると失業者が増えて食料不足になって飢餓がおきるから、食べるためにも戦争はやめられない」
とリアルな事情を展開。
「戦争や食料問題、人間と魔俗の差別などをなくした新しい世界にしよう」

「あの丘の向こうを見てみたい」

の精神で魔王と勇者が手を取り合う話。
その内容としてみても

痩せた大地でも大量生産できる作物を開発したり(ジャガイモ)
共通通貨だけでなく二次通貨を作って自国の作物の価値を向上したり国外に流れるのを防いだり(貿易の誕生)
それらノウハウの大切さをみんなに知ってもらうために教育制度もちゃんとしたり(富国強兵)
そのための資料を沢山作るために印刷技術を発展させたり(活版印刷)

普通の物語にはない

「戦争をなくすだけではなく、どうやったら平和な世の中になるか」

を魔王と勇者が手をとって作りあげるという活気的な作品でした。
技術の発達をみれば中世の産業革命を彷彿させますよね。勉強になるアニメでもあります(NHKでやればいいのに)。

しかし魔王のその「今ある技術をより発展させる」という考え方には、現実の史実にもあった通り危険思想と受け取られてしまい(魔女狩り)、物語では次第に大陸をまとめている大きな国との対立だったり、商人達との戦いを描いていきます。

「戦いってこうしておきるのかー」

と、理由がはっきりしているところは一創作者としても非常に勉強になったところでもあります。

結局戦争は起きてしまう…けれど勇者魔王側は犠牲を最小限にしようと指揮をとったり、敢えて魔女狩りに捕らえられたりするんですよね。

ここで物語最大の見せ場となる場面がありまして。

魔王の身代わりとして変身魔法を使ったメイド姉が魔女狩りとして捕まってしまうのですが、

その時にメイド姉がアドリブで民衆の目の前で演説をするのです。

ここがもう名場面。

今まで勇者と魔王、人間以上の力をもった者達が(勇者の力は核兵器並に強い設定。軽い魔法で山を吹き飛ばしたり、ホイミで切れた腕くっ付けたりw)か弱い者を守るために色々と策を巡らせてくれるのですが、

その施しを受けて幸せになったメイド姉は
「それだけではだめです」
と言うのです。

誰かに助けられて生きれるだけのごはんを食べれるようになったのなら、その後どうすればよりよくなるのか自分達で考えなさい。考えて動ける者こそ人間だ。

みたいな演説を勇者はポカンとして聞き、

「魔王と目指している、丘の先が見えた気がするよ」

と言います。

自分もなんとなく「魔王と勇者が手を取り合う」ってワンアイディアだけの作品かな?と思ってみていたのですが、我々視聴者に対して強いメッセージを伝えてくれた、アニメとして非常に心に残る作品でした。

んですが、こちらのアニメ、原作ではもっと色んなとこが書いてあるらしく。
この前の「マギ」感想でも書いたのですが、原作組からすれば

「原作カットが多すぎて急ぎすぎ!」

らしかったです。

ほへー。あんなに面白かったのに原作はまだ面白いのかw
っというか今期ではまだ物語の1/3くらいの消化量らしいです。

どんだけ続くんだよw

いやしかし素晴らしい原作なんでしょうね。

どうやら原作は無料で見れるらしいので、自分も二期を楽しみにしながらゆっくりと読んでみたいと思います。

おっぱいかっこいい。
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