コラム部屋

□アニメ感想4
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洗車しにいきました。

ってなことで、そろそろアニメ感想もクライマックスにいきましょう。
今回はこちら!

18:翠星のガルガンティア

はい今期のロボアニメ、ヴヴヴ、マジェプリに続いて最後のロボアニメになります。
ガルガンティアに関しては上2つのロボ作品とはまた違った作品の雰囲気がありました。
かなり大雑把に言うなら
・マジェプリ→正統派
・ヴヴヴ→カオス
なのに対してガルガンティアはその中でもかなり異色なものとなっていまして説明するのが難しいのですが。
・ガルガンティア→遠い未来のあるかもしれない人類戦争を描きつつも、戦士の主人公が日常の人の温かさに触れて人間になっていき、また本来はロボ(戦闘AI)である機械にも感情が芽生えていく話

…でしょうか。

長い!

まあともかくヴヴヴやマジェプリは種類は違えどロボ戦闘が主になっていた作品でしたが、ガルガンティアはかなり特異な世界観設定の謎と主人公達の成長を描いたただのロボアニメとは一線を引いた物語になってました。
ロボ戦闘ももちろんあるんですが、基本オマケ、っといってはなんですが、ガチな戦闘はそれこそ最初と最後だけでした。
それなのにも今期の中でも上位に名前を挙げたくなるくらい面白かったのは一重にその世界観が特徴的かつ丁寧で毎週引き込まれてしまったことでしょうか。

調べてみると脚本は近年のヒット作品、「まどマギ」や「Fate/zero」の虚淵玄さんの手掛けた作品でしたので、ストーリーの丁寧さと予想外さはブランドに恥じないさすがなものとなっていました。
ロボアニメ、ってことで敬遠しないで、単純にストーリーとして楽しむだけでもかなりの感動がありました。
むしろ1クールでやるにはもったいないくらいで、終盤がちょっと駆け足だったのが悔やまれるとこでした。
まあ面白かったんですけどね。

んでざっと物語の概要を内容を時系列順にまとめるとですね…(ネタバレ注意!)

遠い未来、人類は地球から何億光年も離れたら外宇宙に進出し、そこで未知なる生物ヒディアーズと生存戦争をしていた。
そこで一兵士をしていた主人公、レド少尉はとある時空間の歪みからたまたま地球へとワープしてしまうことになる。
銀河同盟では「地球は既に人が住めない」とされていたが、実際は生き残った人類が海だけの地球でも船を繋いで、たくましく生きる様がそこにはあった。
当初は地球人に対しておもむろに警戒していたレドだが、マシンキャリバーもといパイロット支援インターフェイス(要は様々な状況に対応してくれる人工AI)、「チェインバー」の支援により現地の言語と状況を判断(チェインバーの優秀っぷりが超すごい。さすが遠未来)。
更に知り合った少女「エイミー」と心を通わせることにより、次第に地球の暮らしに馴染んでいくレド。
それこそ物語当初はレドと「ガルガンティア」という船での人々との生活を描いていき、1話でヒディアーズとバトルしていた殺伐さが嘘みたいに日常アニメ展開をしていく。
今まで戦いばかりだったレドは、日常生活における戦士とのギャップに戸惑いつつも、少しずつ言葉を覚え、血色もよくなり、仕事をしておつかいをしたり社会勉強したりとどんどん兵士から人間へとなっていく。

ここらへんの下りがとても微笑ましく、またチェインバーも堅物AIという萌キャラ属性になっていきギャップギャグにかかせない存在となっていく。

ああ…このままハートフルな人間と機械の物語になっていくのね…

とか思いつつ、まあそうはしてくれないのが虚淵玄の脚本でして。

物語中盤にてなんと外宇宙にて人類の脅威であったヒディアーズが、なんと地球にも存在することが発覚する。
現在の地球上におけるヒディアーズは人間の文明がとるにたらないもので、また戦闘能力も低いヒディアーズだったので地球人に襲いかからないでいるが、宇宙戦争で地獄をみてきているレドにとっては
「今は襲いかかられないだけで、ヒディアーズは必ず人間にとっての脅威となる」
と主張し、ガルガンティアではヒディアーズを神聖視している価値観とぶつかることになり、遂にガルガンティアと対立し離れていってしまうレド。

しかしレドにとってはいくら日常生活をしようと、自分にとっての存在意義は「兵士」としてでしかなく、エイミー達を守るためにヒディアーズと戦うしかなかったのである。

しかし…

ヒディアーズの巣を攻撃している最中、レドは地球に残された衝撃の文献を発見することにより驚愕の事実をしることになる。

ヒディアーズは人類が宇宙に進出するために適応進化した新たな生物だったのだ。
それを知ったレドはそれを隠してきた銀河同盟に不信に思い悩み、また今まで自分が「かつて人類だった」ものを虐殺していた事実をしる。

そんな失意のレドの前に現れたのはなんと…

宇宙でのヒディアーズとの戦いでレドと同じくワープに巻き込まれていた直属の上司、クーゲル中佐だった。
最初は出会えたことに喜ぶレドだったが、クーゲル中佐はチェインバーのカスタム機「ストライカー」を使い地球に新たな思想と秩序を作り、地球を第2の銀河同盟にしようと企てていたのだった…

もし

クーゲル中佐のような銀河同盟の思想が地球に広がってしまえば、
かつで人類だったヒディアーズと殺し合い、またそれを第1とした優先順位の世界になってしまい、かつてレドにもいた弟のように
「ヒディアーズと戦えない、兵士になれない人は死ぬしかない」
という思想になってしまう。

かつては銀河同盟の意のままに兵士だったレド。
しかし彼はガルガンティアで過ごしてきた日常と、そしてガルガンティアを守るために戦う今の自分の姿をみて

兵士から「生活を守る戦士」になるべく、チェインバーと共にクーゲル中佐とストライカーに立ち向かうことを決意する。

しかしストライカーはチェインバーの上位機体であり、レドの体に負担をかけてもストライカーに及ぶことができず、窮地に立たされるレドだったが…

その危機を救ってくれたのが駆けつけてきてくれたガルガンティアと、そして

チェインバーだった。

よくよく考えてみればチェインバーはただの戦闘AIであり、本来自分の上位機体であるストライカーに戦おうとするなんて無謀するものおかしかったのだ。本当の機械だったら、チェインバーはプログラム通りに上位機体であるストライカーに従うという行動をとってもよかったのだ。

しかしチェインバーはストライカーに歯向かうことを選んだ。
ストライカーとクーゲル中佐の判断を「人間としておかしい」と判断し、レドの行動を「人間らしい」と判断してレドと共に戦ったのだ。
チェインバーにも、レドと同じく何かが芽生えていたのだ。

ストライカーに言わせればチェインバーのその感情の発言は「AIの暴走」と表現していたが、確かに戦闘AIとしてはチェインバーは暴走していたかもしれない。
正しい判断をしてたのがストライカーで、間違っていたのはチェインバーかもしれない。

しかしチェインバーは兵士から人間になったレドを支援するために、レドを機体から降ろしてストライカーに自爆突撃しにいくのであった。

チェインバー「この空と海の全てがあなたに可能性を齎すだろう。 生存せよ。 探求せよ。 その命に、最大の成果を期待する 」
ストライカー「貴官は対人支援回路としての第一原則すら放棄した。
貴官の暴走は明白である。直ちに初期化再起動せよ。これは最後通告である」
チェインバー「貴官の最後通告に返信する
くたばれ、ブリキ野郎」」

そしてチェインバーはストライカーと相打ちになり、レドは無事エイミーと再び出会うことができ、平和に暮らしていくのでした。

…っという物語でした。

…あらすじ長っ!

って感じですっかり熱が入ってしまいましたが、それだけストーリーに重点をおいた作品となっていました。
うおおお!チェインバーかっけー!

っとかなりネタバレ記事になってしまいましたが、見ごたえ十分でしたので是非ともオススメしたい作品でした。

当機はパイロット支援インターフェイス、貴官がより多くの良作を見れることによって存在意義を達成することができる。

…なんつって。

ってなことで、チェインバー!またスパロボで会おう!

素敵な作品をありがとうございました。
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