コラム部屋

□アニメ感想4
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ほーいそれでは一足早いですが1つ最終回を迎えた作品がありますので、じゃんじゃか今期の夏アニメ感想を始めたいと思います。
…今年の10月には…あれもありますからね。書ける時に書いていきましゅ。
最初はこちら!

1:銀の匙

週刊少年サンデーにて連載中の荒川弘先生の描く農業系高校に通う少年の青春物語。
「この漫画がすごい!」大賞にも受賞していて、自分も第1話から毎回楽しみにしている原作なので、素直に動く八軒達を見れるのが楽しみなアニメでした。
んで中身としましては
さすが原作が原作なだけあってか、ギャグのテンポも話のまとめ方も、「荒川先生がこの漫画を通して伝えたいこと」も、そしてオチもちゃんとしている文句のつけようのない話でした。
原作も見ている人間の立場からすれば、多少のカットはありつつも、アニメオリジナルの補足みたいのもありまして、こちらもアニメになって良かったと思える部分が多かったです。
敢えて文句を言うのなら、原作では見開きでドーン!と大迫力のあるシーンとかが案外すんなり出てきちゃったりとかしましたが、それってアニメ云々よりも漫画家として荒川先生がアニメ演出に勝った、ってことでやはり荒川すごいということになってしまいますw

いやしかし1回原作読んでいるにも関わらずぐいぐいと引き込まれた作品でした。
進学校から逃げるように蝦夷農にきた八軒ですが、一般人目線だからこそ見える農業、酪農の苦しみや矛盾。
そんな中八軒は悩みながら様々な人から意見を聞いて成長していき、そして自分の意見や行動を起こして周りの人間にも影響を与えていく。
特に漫画らしく特別な展開とかはないのですが、農業酪農という世界を上手い具合に娯楽作品として表現していて、改めて
「どんな世界の人間でも、娯楽作品として表現できる」
ということを知らされました。
いいですね、こーいう作品があるというのは。
世の中スポットライトが当たらないですが、描いてみたらとても深いことを考えさせられるプロの世界がある訳で、そこに漫画家という表現者がいることで素晴らしい作品になってくれます。
自分の家も小規模ながら農業を営んでいる家なので、感情移入というか(劇中のキャラ達ほど死活問題ではないのは説得力なくて申し訳ないが)荒川の言わんとしていることが伝わってきますね。
さすが「農業貴族」書いてるだけある荒川先生です。やっぱり結局荒川さんベダ誉めになってしまいましたがw
本当、このアニメ深夜じゃなくてNHKとかでやればいいのに。
食について生産動物のこと考えたり、生産者側のビジネス事情や進路に悩む若者に対しての導きを描いてくれたり。
本来アニメに限らず作品というのはいわゆる「暇潰し」ではありますが、それを見て何を自分の中で蓄えとするのかも非常に大切になってきます。
「銀の匙」は、毎回見ていて考えさせられる作品でした。
んで個人的に映像としてもう一度「銀の匙」を見た感想としては、

まずは第1話の玉子ごはん食べるシーンwww
映像にして見ると更に美味しそうです。おい!なんでこんなもん深夜見せるんだよ!腹減るだろ!
後基本的に食べ物食べるシーンは色ついて音が付いてのんもうこの為にアニメ化したようなもんなこだわりっぷりでした。
飯が旨そうな作品は名作の法則。

それと八軒が夏休みに御影の実家にバイトに行って失敗して牛乳溢しちゃうとこ。
あれは原作でも「あちゃー」と思いましたがそれを知っている分アニメでの八軒の「うっかり」がんもう怖くてヒヤヒヤしちゃいました。心臓に悪い。
そして反省する八軒に、それをしっかり受け取ってサポートしてくれる御影家。いい家族や…
そしてバイト代が出た際に八軒は
「受け取れません」
と言うのですが
「生産者が労働に見合った対価だと判断したのよ、受け取って」
という御影母。そのあとひいおばあちゃんが
「男の価値は金の使い方で決まる、つまらないことに使うんじゃないよ」
と言ってくれた言葉がズシリときます。
…労働で稼いだお金、大切ですよね。(心が痛い…)
そしてそのお金で入学当初から可愛がっていた豚の「豚丼」を肉として買い取る流れ。

うーん、見事。

労働の大切さを噛み締めた後の「豚丼」との別れを持ってくるあたりさすがとしか言えませんよ、荒川先生。
一応1クールの終わりとしましては「豚丼」と別れ、そしてベーコン加工をやって家族に送る、っというとこまで進んで話は区切りついたのですが。

原作だとこのあとね…

やはり原作ありきの作品で1クールは短いのでこのまま終わるかと思いきや。

どうやら分割2クールでまた次の冬クールに2期目がやるみたいですね。
…しかも1話放送前から「2期決定!」とか言ってましたがw
まあともかくまた肩を張らずに、素直に勉強するつもりで見て、笑いながら感動できる「銀の匙」。
こちらの続きを見れることを嬉しく思います。

さて…自分もなんかしなくちゃ、ですね。
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