コラム部屋
□アニメ感想4
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いやっふー。
ってなことで今回のアニメ感想にいきましょう。
今回はこちら!
3:銀河機攻隊 マジェスティックプリンス(以下マジェプリ)
「ヴヴヴ」「ガルガンティア」と春の3大ロボアニメの中から唯一の2クール作品。今回で無事完走を終えました、お疲れ様でした。
「マジェプリ」の良さはと言うと春と言ったことが重なりますが「3つの作品の中で一番王道ロボ作品」としていましたが、今期の夏クールでのロボ作品は「マジェプリ」だけでしたので比較とかなく単品としてこの作品を見てみますと。
んや。物凄く凝りに凝った素晴らしい作品でした。
文句なしの神作品でした。
ロボものとしての「面白成分」をよく研究されてまして、前半こそは王道展開でしたがクライマックスである後半部分では王道こそは変わらずも
「マジェプリらしさ」
もよく加わっており、序盤こそ分かり易く話を展開しつつも最終決戦までには忘れられないような思い出ばかりの展開となっていました。
熱いバトル!
グルグル動く戦闘シーン!(恐ろしいことに毎回神作画であった。作画班に敬礼!)
シリアスな展開!
…かと思いきやいいところでネタを挟んでシリアス調が続かずですが、最後は「マジェプリらしさ」「ザンネン5」らしさで見せ場を〆るあたり、王道でこそあれ奇才さを忘れない素晴らしいエンターテイメントでした。
いやー笑ったし熱かったし泣いたりで忙しい作品でした。
今期の出来事を軽くまとめますと
・ブラック6、アンジュ参戦。
2クール目から追加キャラとは、まるで戦隊ものみたいであるw
アンジュという謎の多いキャラが新しいメンバーとして加入しまして、普段は女の子のように汐らしく、そして戦闘になると戦いの狂人になる2重人格キャラ。
その不安定さから「いつかものすごい事件が起きてしまうんじゃ…」と思いつつも、最後決戦までにはなんと狂人モードでも連携をとってくれるようになりとても頼もしい仲間となってくれました。
2重人格やら色々と伏線が多かったのですが、イマイチ回収されないままでした。
…どうやら「マジェプリ」。人気に博して2期が決まっているらしく、本来やるべきだったアンジュのストーリーを次へ持ち越したんでしょうか。
これからどうなるんでしょうね。
・中ボス戦
クール半ばくらいでとてつもなく強い敵幹部との戦いになる。全員一丸てなり、合体技やら役割分担をしてなんとか倒せる相手となる。
…こいつスパロボに出たらとんでもなくHP高いんだろうなw
というかところどころスパロボを意識しているような演出で妄想するのが楽しみでした。
・チームドーベルマン、戦死。
登場以来ラビッツの先輩として頼りがいのあるドーベルマンでしたが…
(平井作品におけるいい先輩は存在が死亡フラグ…)
ってことを視聴者全員がいつか来るかと思いつつ、毎回フラグ立てながら生き抜く先輩達をみて
「あ、やっぱりこいつら死なないわ」
とか思った矢先に殉職されてしまいました。
んもうその回における先輩達の台詞1つ1つが全部よくあるフラグすぎて
「フラグ盛りすぎて城ができるわwww」
とか
「フラグ盛りすぎは逆に生存フラグ」
とか言って笑ってみてましたが、
…いざ見てみるとその笑うのを忘れて壮絶な戦闘を経ての戦死でした。
…うう;;
いざ逝かれてしまうといなくなって本当に悲しい方々でした。「ロボ作品の面白成分」を研究されてるだけあってかなり口惜しい戦いではありましたが、ドーベルマン達の勇姿はしかと見ることができました。
ランディ、パトリックに敬礼!
そしてただチームドーベルマンが全滅するのでなく、3人の内ね1人、チャンドラが生き残ってくれまして(この戦いが終わったら結婚するんだ、っと最大級のフラグを立てつつ生き残った)、しかし怪我で戦線離脱したかと思いきや最終決戦時に駆けつけてきてくれたチャンドラ。
チームドーベルマン、最高の先輩達でした。
・イズル、出生の秘密
前から「遺伝子操作、記憶操作で生まれてきた子供」ということを言ってましたが、どーも途中でギャグ挟んでうやむやにされていたところが明らかになりました。
しかも中ボスとの対決で遺伝子へのダメージが深刻になり、チームドーベルマンが戦死した直後というかなりシリアスな雰囲気に。
イズルの前にアサギがシモン司令が聞いた衝撃の真実。
イズル達が乗っていた機体、アッシュは敵組織、ウルガルからの技術を使った機体であり、またそれを扱うために地求人とウルガルの遺伝子を混ぜ合わせた存在。
それがイズル達パイロット訓練生達であった。
また実はイズルとアサギは同じ遺伝子から産まれた兄弟だったということを知るアサギ。
深刻なダメージをおい、アッシュに乗ると死ぬ可能性のあるイズルにもう2度と戦わせないためにも、その事実をイズルに伝えるアサギ、するとイズルはこうコメント。
イズル「お、お兄ちゃん」
!?
いや…確かにそうなんですが、イズルさん。こうシリアスで衝撃的な事実から開口一番はそれですかw
それからはイズルはすっかりアサギのことを実の兄のように「お兄ちゃんお兄ちゃん」と言うようになって、すっかりシリアスからギャグな空気になってしまいました。
いやしかし真面目な雰囲気が一気にこうなるのがやはりマジェプリですよね。
先輩達の死でどんよりとしてましたが一気にらしさが戻った名言でした。お兄ちゃん。
・最終決戦
先輩達が命をかけて手に入れたウルガルのワープゲートを叩くべく、総力戦に出る地球。
イズルはアッシュに乗ると死ぬかもしれない、と宣告されるもみんなのそばで戦いを見守るべくまさかの「お茶汲み係」でついていくことに…
最終決戦でお茶汲みしてる主人公もこいつくらいだろうw
「お兄ちゃん」と呼ばれ、リーダーとして、兄として弟を守る自覚を持つことになったアサギ。
記憶を奪われ戦士になったが、自分達が兄弟かもしれないと喜ぶタマキとスルガ。
そして
好きな人を守るために戦うケイ。
イズルを抜いたザンネン5であるが健闘し死闘の末ゲートにマーカーを設置することが出来た彼らだが、ウルガルのバリアによって戦艦攻撃を防がれてしまう。
包囲されるアッシュチーム。
ゲートを破壊するにはそれを突破し、そして物理的に破壊しなくてはならない。
そしていよいよ出てくる、ラスボスジラート。
そんなピンチの中、皆からは止められながらも
「皆を守りたいんです」
との主張をして、そしてレッド5で出撃するイズル。
イズルとジラートのラストバトル。
そして戦いの中、案の定アッシュの「ジュリアシステム」がイズルの自我を戦闘本能で埋めていき、次第に戦いの鬼になってしまうイズル。
「戦いたい」
「違う、みんなを守りたい」
と葛藤する中、それを抑えたのはなんと…
みんなからの総ツッコミwww
「キリッとしてるイズルなんてイズルじゃない!」
「かっこつけんな!」
「面白くない漫画書いてるのがいつものイズルだろ!」
「人間は本能より煩悩だ」
とか散々みんなから罵倒されて我に返るイズル。
…闘争本能もドン引きな総ツッコミってなんだよw
しかし確かにマジェプリらしさといえばまるで漫才みたいなやりとりだけど、真面目に戦闘してるとこですからね。
そしてそんなみんなのツッコミを受け取りつつ、
本能を自我で押さえつつ覚醒するレッド5。
大きなエネルギー状の羽を武器として、ゲート突撃寸前まで激突する両機。
しかし最後はレッド5の決死のパージアタックで見事ジラートを撃破!
おお!パージアタックかっけぇ!
…しかし…
ジラートの爆破と共に行方不明になるイズル。
戦闘終了後みんなで探し出すも、沈黙しながらわずかに唇を動かすイズルの顔で終りとなりました。
き、気になる終り方しやがって!
しかしやはりなにかしらアッシュに無理矢理乗った後遺症が残ってましたが、なんとか「ザンネン5」がみんな生き延びて本当に良かったです。
やはり制作が制作なのでいずれ5人の内誰かが犠牲になるかと思いきや、無事戦いを終えて本当に良かったです。
…まあ2期目が決定しているみたいだし、まだ残っている伏線やら敵もいますし油断はできませんが(そう考えるとまるで戦隊ものの2クール目みたいな展開でした)。
しかし取り合えずのひとくくりをみんなで迎えれたことは嬉しかったですね。
この時代にここまで素直に熱く、そして笑える作品は貴重でしたので、いつまでも記憶に残しておきたい作品です。
ああ…2期目がぜひ来てほしいけどなんだか見たくない怖さもありますが、
とにかく幸せな2クールでした。
お疲れ様、みんな。
ザンネンだっていいじゃない。