コラム部屋

□アニメ感想4
36ページ/40ページ

ぎゃあああ!中学の時計があああ!

ってなことで、今回のアニメ感想にいきましょう。
今回はこちら!

19:げんしけん2代目

…ええ、そりゃもう感情移入のできる話でしたよ。
「げんしけん」シリーズといえばもうかなり前の作品となりまして、確かちょうど自分が高校生くらいの時に全盛期だったと思います。
「げんしけん」といえば大学のオタクサークルの面々と一般女子の咲の価値観の違いの学園生活を描いていた作品でして、
今ではよくあるんですが「オタク目線」の話をリアルに書いていた話でしたので注目されていました。
自分はちょうど大学の漫画研究にいる時に初見したのでちょっと複雑、っていうか「リアル」な部分が分かるようで分かりたくなくて軽く気持ち悪くなったくらいですw
まあその「リアル」な部分といえばサークル内部で結局恋物語になりまして、
そこが面白かったんですが、今まで等身大だと思っていたキャラクター達がこぞってくっつき始めたのでめでたい反面寂しい気持ちにもなって、「無印げんしけん」はとりあえず一旦物語は終了。
ああ…笹原みたいなオタでもちゃんと彼女はできるし、オギーみたいな腐女子でもお似合いカップルになれるんだな…お前ら末永く爆発してろ!
と終わってから原作は長い期間の終了となり、普通に別の漫画とか始めたりしてましたが。

ひょんと。

「アフタヌーン」を見てみればまた「げんしけん」が始まってました。
そいで今回のアニメ化。
正直「いつかアニメになるだろう」と思ってチェックしてなかった原作ですが、それを後悔する内容となってました。
あ、やっぱ「げんしけん」面白いです。

「2代目」の見所としましては荻上を4年生会長として、新たに入ってくる1年生

吉武
矢島
波戸

の3人を合わせた新しい「げんしけん」の話…

かと思いきや。

基本的にはそうだったんですが、「夏フェス」やら「文化祭」でのメインイベントでは、「無印げんしけん」から登場していたオタクの鏡である斑目の恋物語を主に取り上げていました。
…これがまた切ないこと切ないこと…
結局「無印」を通してずっと咲に片思いだった斑目の気持ちに決着を着ける「2代目」でして、
「無印」の時からだいぶ雰囲気は変わりましたが、斑目が主人公の時の面白さはやはり折り紙つきでした。
いやー…
アニメキャラの中であれほど幸せになってほしいと思うキャラは中々いないですよね。
笹原、オギー、大野、田中とどんどん幸せになっていくサークル仲間の中、いい人だけど報われない斑目…
オタクがまだまだマイナー時代の時からずっとそうあり続けたその人の生活。ある意味理想のオタク像の斑目でしたが、今回遂に咲へ告白、
そして失恋してしまいましたね。
その時の二人の会話がまた切なくて、大学時代の思い出にさよなら、そして
「本当に楽しかった」
という斑目の言葉に対して涙ぐみながら
「うん」
と即答する咲がまたよかったです。

…っていうか自分の世代だともう斑目目線なんですよね…
卒業して就職したけど、オタクへの熱も冷めてきて、大学へなんとなく足を運びずらくなってくるお年頃。
そして終わる恋と始まる恋。
…やはりオタク目線の話書かせたらどこの世代も上手です。

そんな斑目目線の物語も楽しかったんですが。

やはり一応現役主人公達は新入生達なのでそちらにも触れておきますと。

・波戸

今回第2の主人公。
BLが好きな男子でして、それを高校時代の時に暴露した結果、迫害を受けるという過去を持った少年。
その少年は大学デビューの時になんと…女装をして「げんしけん」に入り、腐女子トークをするという夢を目論んでいたのである!
…まあ1話で即効咲ちゃんにバレてましたが。
今回は斑目に続いて視点が多かったキャラである。主に「何故女装をするのか」とか「過去にあったこと」をテーマとしがちで男の子モードの時は深刻な話になりがちだけど、女装モードになると途端にスイッチが変わる二面性をもつ。
けど基本はやはり「男」であり、「女」の自分は過去に恋をしていた女性の影響をうけたものであった。
彼もまた2代目では斑目と時を同じくして失恋。けどそこまでに至る中、幾度となく「男のオタク」として接してくれた斑目、「女装男子」という外見で判断せずちゃんと年上としてアドバイスをしていく斑目と次第に信頼を得ることになり、そして同時期に失恋。

ん?

…BL好きとはいえ一応「男」の波戸くんではあるが、段々とおかしな方向へと進みつつある。
今期では斑目と仲良くなるとこまで描いていたが、どうやら原作のほうでは更にびっくりする展開を迎えているのでそちらも見たいところ。
…しかし、女装時の波戸くんと斑目、完全に夫婦である。

・矢島

あんまし視点が移ることはなかったが、新入生の中ではなくてはならない存在となる。
ズバリリアル。徹底的にリアルな人。
オタクではあるがそんなに深い訳ではなく、好きなのは少年漫画のカップリング。
そして絵は書くが(かなりリアルな感じに)そんなに上手くない。
そしてオタクだからといっておしゃれに疎くてもいいや、っと思ってたら周りの人間は(主に波戸くん)綺麗な人ばかり。

…ああ…「げんしけん」史上一番等身大のキャラかもしれないです、矢島っち。
しかも基本的に男前で意地っ張りではあるが空気が読めるので色んなシーンで共感してしまう。
いいキャラや。

・吉武

The・腐女子って感じなストレートなキャラ。
ハイテンション、眼鏡、長めのもみあげ、おしゃれ、ネタ方面の空気が読める。
と、こんだけ色んな要素が集まってるので清々しいほど気持ちのいい腐女子となっている。
うん、あれくらい元気な子なら普通に友達になりたいです。
今期は話し合いの潤滑油的な役割が多かったですが、今後吉武の出番はあるんでしょうか。

ってな感じで。

懐かしさと哀愁さを醸し出しつつも、ニューフェイスも加わり更に広がりを続ける「げんしけん」の世界。
いつかまたあの部室で会いたいですね。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ