コラム部屋

□アニメ感想4
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全てはコロッケの中にあるー。
ってなことで、今回のアニメ感想にいきましょう。
今回はこちら!

20:ローゼンメイデン

今期の作品らの特徴といえば(まさかの「げんしけん」での次回予告でも言ってたんですが)

2期もの、ないし続編ものが実に多いクールでした。
「げんしけん」もそうだったんですが、懐かしい作品の復刻みたいなノリが多くて実にありがたいクールでした。
その中でも一番嬉しかった、っとなると今回の「ローゼンメイデン」だと思います。
ちょうど「ローゼンメイデン」がやっているころ、自分は高校生でして、既にオタの道を爆走し始めてしばらく経ったころなので、まあ思い出の作品でもあります。
そうか…あれからもうそんな時間が経ったんですね。
明日学校があると分かっていながら、コソコソと家族を起こさないようにリアルタイムで見ていた記憶が思い出されます。
「ローゼンメイデン」といえば、当時の時点から2期目の「トロイメント」がやっていまして

1期の「ローゼンメイデン」はそれこそ原作の流れに沿ってアニメ化、そしてまだ原作がたまってないけど、1期が人気になったのでオリジナル展開も入れて作られたのが「トロイメント」。
当時の自分としては「トロイメント」でも十分楽しんでいたんですが、原作ファンからすれば「原作がまだ終わってないのに勝手に追い付いて終わらせた」みたいな内容の作品でしたので、黒歴史とまではいいませんが原作とは別物の扱いでした。

そしてあれから8年近く経った今、三度アニメ化が決まった際にはこちらのコンセプトが導入されました。

「原作通りにいく」

要はハガレンと同じスタイルで、アニオリが多かった1期とは別物の、原作基準のストーリーをやろうという今回の「ローゼンメイデン」でした。

しかし何せ8年ぶりのアニメ化なのでもうあの時と同じファンがいるかどうか…
と不安になったのか、アニメ1話では「これまでのあらすじ」ならぬ「0話」として超スピードで「トロイメント」らしきとこの部分までの回想を30分丸々使ってやってたんですが。

^ω^;

正直その0話の内容が巻き巻き過ぎて全然話が入ってこなかったです。
かーなーり無理矢理原作の1章を詰め込んでましたからね。「トロイメント」を見ていた自分としては辛うじて
・雛苺がリタイヤ、ローザミスティカを真紅に。
・蒼星石もリタイヤ、ローザミスティカは水銀燈に。

ってなことを理解して次回に続く…うーん、大丈夫かなこれ。

とか思ってましたが、そんな心配杞憂もいいとこで、0話が終わったあとの本編1話が始まったらあら不思議。

うん、やはり「ローゼンメイデン」面白いです。

漫画版でいうとこの0話までの展開はいわゆる「少年ジュン編」であり、主人公ジュンの中学生の時代の話、アニオリも「トロイメント」では中学生時代の話でした。
しかし連載がそこから休止してからまた新たに始まったのが「大学生編」。

な、なんと、連載休止している間にジュンくんが大学生になってしまったのだ!

…っという訳でなく

「中学生の時にドールズと会わなく一連の事件が起きないまま大学生になったジュン」

いわゆるパラレルワールドのジュンが主人公となってました。
…確かに、連載再開が長引いてしまいましたが、当時高校生だった自分が社会人になっているように、中学生のジュンが大学生視点になるのはある意味読者の成長に合わせていて粋な演出でした。

んでそのパラレルワールドのジュンくんが何をするのかといえば、なんと「中学生時代ジュン」が雪華綺晶(きらきしょう)というドールに囚われてしまい、未来の世界で真紅を組み立てて過去の自分を救ってほしい!
っという内容でした。

…ですから、ドールズ達の戦いもそうなんですが、主に描かれていたのは変わらず「ジュンの成長」でありましたので、それを見守る楽しさがありました。

中学生の時、ある事件によって引きこもりになってしまったジュン。
無印の時はそこから真紅達の励ましによって成長した中学生ジュンですが、大学生にまで成長したジュンは違ってました。
引きこもりは脱したものの、
つまらない大学生活、嫌な上司のいるバイト先。
「家から出れば何か変わるかと思ったらそんなことなかった」

と。

正直に我々にとって悩めかしいリアルな事情で悩んでいるジュン。
そんな彼の元に過去の自分からのメールを受けとり真紅を作り出し、そして始まる共同生活。

…やはりローゼンメイデンの面白いところは
「人形と触れ合うことで、成長していく」
という過程でありまして、0話でぶっ飛ばしていて不安になった反面、ゆっくり時間をかけて真紅と打ち解けていく日常シーンを見て本当に「あ、ローゼンメイデンだ」と懐かしい気持ちになることができました。
そんな真紅達につられて、次第に活発になっていくジュン。
斎藤さんという女の子の友達も出来て、彼女に誘われて演劇衣装作りや、バイト先での才能を次第に開花していく。
しかし雪華綺晶の魔の手が忍び寄ってきてバトル展開になってしまうも、パラレルワールドからの増援、

水銀燈
金糸雀
翠星石
蒼星石
そして雛苺のローザミスティカ

(…みんな声優さん達が既にベテランばかりで超豪華w)

ドールズ達のの助けもあり、見事雪華綺晶を撃退。

戦いの中成長したジュンは。

演劇団員に誘われる
大学で友達ができる
バイト先で実力を認められ、正社員にならないかと言われる

と、諦めかけていた時に比べたらかなり道が広がる未来がそこにはあったのだ。
過去の自分を救い、そして新たに歩み始めるジュンはドールズ達と別れ自分の道を進むのであった。

………おお。

やはり原作本家は違うなあ(´・ω・`)

と改めて「ローゼンメイデン」という作品の素晴らしさを実感しました。
しかし原作ではいよいよ物語も佳境に入り、大人ジュンも中学生ジュンも巻き込んで、ついに邂逅する「お父様」の存在。

今期では「大人ジュン編」としてきれいに終わりましたが、やはりここまできたらゴールまで突っ走ってほしいですね。
またいつの日にか、会えるか分かりませんが。その日まで自分も頑張っていきます、かしら。
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