コラム部屋

□アニポケ感想5
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それでは今週のアニポケ感想にいきましょう。

第67話「ミアレジム戦! サトシvsシトロン!!」
あらすじ:ついに迎えたミアレジム戦、男と男の約束を果たす時! ここまで、いっしょに旅を続けてきたサトシとシトロン。手持ちポケモンや、よく使う技など、互いの特徴を知りつくした2人のバトルは、かつてないほど激しいものに!! 全力と全力がぶつかり合うバトルの中、最後に鍵を握るポケモンとは……!?

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約束されし勝利の神回。
前情報を見るとどうやら半年かけて制作した回であり、動画枚数は驚異の1万枚。OPも今年からの変更なんですがシトロン戦を意識した作り、そして歌詞がシトロンの思いを歌っているようで

「サトシVSシトロンがきたらどうなるんだろう…」

とそわそわしていた視聴者に最大級に期待に応えてくれた回でした。
…映画?
と思えるほどの超作画で全てのスタッフが協力してこの回を作ろうという意気込みを感じる。特に最近でいえばコルニ戦なんかも超作画回だったけどこれまでになかった

「旅仲間のジムリーダーと邪魔や茶番なしで本気で戦う」

というシチュエーションにやっとなれた。タケシにもカスミにもデントもアイリスも出来なかったことを遂にシトロンが実現してくれたところをみるに脚本家も作画班も一丸となってこの回は作りたかったんだなあ、という情熱溢れる回となる。
XYに限らず間違いなく歴代のベストバウトとなる試合となった。終始最高峰の作画にリズミカルに戦闘をしてドラマをテンポよく進め、最後はシトロン戦をテーマにしているOPでクライマックスを向かえ決着!
思わずTwitter実況をしている手を止めるほどの幸せな30分となりました。
ポケモンという番組もこれほど進化したんですね…一概に「視聴対象年齢高めになった」とも言えるんですけどやはりあくまでキッズ番組の枠を越えないギリギリのラインで激闘を描いていたのでとことん限界に挑戦したんだなあと関心しました。
この調子でリーグ編になったらどうなることやら、今から楽しみです。
んでここらでサトシVSシトロンの個別カードにコメントするなら。

・ピカチュウVSホルビー

初対面のバトルの再現である。あの時のバトルと同じ展開にして(実況のユリーカ曰く)R団に邪魔されたあとの続きをするという一年半越しの伏線回収でした。
…熱い!なんじゃそりゃっていう友情バトル。
そいで当然なんですが今回の話では全くR団は出てこなかったのでここらへんBWのノーR団回のノウハウが活きてきましたね。BWは無駄なシリーズじゃなかったんや。
そいでそんな胸熱な試合をしつつも時間の流れは残酷なものでホルビーVSピカチュウの初対面試合再現はAパート前で決着。これがジャンプ漫画だったら最終回までまた引き伸ばされていただろうという勿体無い試合でもパッパッと決着はついてしまいます。

・エレザードVSヌメルゴン

新顔対決。ゲームのシトロンだとやはり相方はエレザードという感じですね。こいつだけはシトロンが旅に連れてこなかったポケモンなのでいよいよジムリーダーとしての強ポケモンとしての貫禄が出ています。
スピードの遅いヌメルゴンに対してスピードで翻弄するエレザード…ってはえええ!
戦闘アニメで最も重視されるスピード感を欲しいままにしてエレザードがグルグル動いて、カメラもグイグイ動くもエレザードのスピードを追いきれていない演出が最高です。
モンスターもののヒット&ウェイ戦法の最高峰の作画。さすがのサトシもこりゃだめだとヌメルゴンを引いてスピード対決に挑みます。

・エレザードVSルチャブル

早さが足りない!
なスピード対決。一応ゲーム通りに(珍しい)若干ルチャブルのほうが早くって格闘戦なら優位に立てるけど、相性は悪くってエレザードのほうが小回りのきく技を持っているので次第に追い詰められていくルチャブル。
しかし一瞬サトシがエレザードの攻撃の癖を見抜いてエレザードの動く先を読んでルチャブルにとびひざげりを指示。
間髪を入れずエレザードにひざげりカウンターを入れてエレザードをノックアウトさせます。

動と静。
スピード感だけでなく緩急の演出まで完璧で泣きそう。しかしとびひざげりカウンターってかっこいいけど一瞬の判断間違えばルチャブルがやられている危ない技。そのタイミングを感覚で掴んで指示して、それを完璧に信頼して攻撃するルチャブルとサトシの以心伝心っぷりもやばいです。
シトロンはそんな感覚派サトシに勝つためにより綿密に計画を立てたつもりでも、その場の一瞬の判断とポケモンとのコンビネーションで針に糸を通すようにサトシは乗り越えていきます。
…これはベテラントレーナーですわ…
そしてシトロンもそんなサトシに勝つためにも更に成長したいとバトルの中で燃えていきます。
バトルの中で互いの長所に成長しあって、そして邪魔立てのないバトルとかもうこーいうアニメがいつか見たいとみんな思ってましたよ。
そんな最高のカードを彩るシトロンの最後のポケモン。

・レントラー

くっっっそかっこいいレントラーの作画!
躍動感溢れてなおかつエネルギッシュな電撃を纏ったレントラーの勇姿!

…なんだこれ、どこの伝説のポケモン?
しかもレントラーときたらXYじゃシトロンの手持ちどころか野生でも出てこない他地方のポケモンだってーのにこの優遇っぷりはもう凄すぎて笑えてきますw
…まあレントラーはDPでデンジのパートナーじゃなくなったり他に目立つトレーナーのパートナーじゃなかったから不遇といえば不遇だし、アニメでもシトロンとカラーリングが合ってるから抜擢されたと思いきやシトロンの帰りを待つ間ずっと彼の作った町を守っていた孤高の戦士となる謎の優遇。
あの小さな野生コリンクが、今や雄々しき獅子として最高のシトロンの相棒となっとるわけですよ。
リザートン、ルカリオ、ミュウツーと優遇ポケモンが露骨なポケモンですけど、ここにきてレントラーに最高の役割を与えてくれました。
よかったな…レントラー…
そんなレントラーはルチャブルを倒し、アニメの看板であるピカチュウにもエレキフィールドで制して2タテをしてサトシを追い詰めます。
そして最後は…

・レントラーVSヌメルゴン

最終決戦。
あの弱虫だったヌメラが故郷を守るためサトシと旅して、そして成長していき最高の表舞台でサトシの切り札としてレントラーと対峙します。
レントラーもヌメルゴンも進化前には影をもっていたポケモンでしたが、最高のトレーナーに出会えて最高のポケモンとなれた同士の対決です。
レントラーは持ち前の連激で攻撃して、ヌメルゴンは傷ついた体でも耐え抜いて「がまん」を解放してレントラーに最大の攻撃を与えます。
戦いに不利なヌメルゴンだったかもしれないけど、シトロンの戦略も乗り越えるサトシの直感を信じて耐え抜いて、互いの気迫がこもった最後の一撃がレントラーを貫いて勝負は決しました(レントラー死んでまうくらいの最高の爆発)。

・サトシとシトロン

最高のバトルを終えた二人は握手をして幕を閉じます。
旅の仲間であるからこそ真剣に戦う二人、そのために全力を尽くして長い時間戦い続けた男の余韻があります。うん、こーいうの見たかったんですよね。特に仲悪いとか変な誤解とか正義感とかあるわけでもない純粋な真剣勝負。
これを描ける作品は減ってきてしまっているので(ビルドファイターズとか…ね…)読後感も最高の試合でした。
そしてまたシトロンはサトシの旅の仲間として自然に合流。旅は次回からも変わらず始まっていきます(シトロンがなんかホモっぽいこと言ってた気がするけど、うん問題ない!)。

ただ純粋なバトルを真剣に描ける作品とスタッフ達。

この素晴らしさを表現していた回でしたね。
うん、よかったよかった。サトシ達の旅はまだまだ続きますけど旅の思い出としては歴代に語り継がれるものとなりました。
またこんなバトルが見れるように、サトシもシトロンも更に成長していってほしいですね。

吠えろ、雷鳴のように。
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