コラム部屋

□アニポケ感想5
22ページ/38ページ

それでは今週のアニポケ感想くっ。

第72話「こわいイエのおもてなし」
あらすじ:森で迷子になってしまったサトシたち。たどり着いたのは、オバケが出るとウワサの”こわいイエ”だった!? とまどう一行の前に、その家の住人だという老人・コールが現れ、寄っていかないかと提案してきた。雨が降りはじめたこともあり、好意を受けることにした一行。しかし、続発する怪奇現象と、消えていく仲間たち……こわいイエの真実とは!?

――――――――――――――――――――

原作ゲームでもホラースポットのある場所ではあるが特にこれといってイベントもなかったので肩透かしにあう。が、アニメではがっつりホラーネタに絡んでいく。時期的に1年ちょい前にニャスパーの怖い話(に見せかけたいい話)に続いての第二弾的な自己パロディも加えるもネタ自体は普通に怖い話となっている。だからこーいうの夏とかにやれよ!(年またぎのツッコミ)
んで内容としては森で迷いこんだところとある屋敷を発見して泊めてもらうことに。
しかし突如訪問したサトシ達に対して用意周到のおもてなしをしてくれるじーさんに違和感を感じるシトロン。噂ではこの屋敷は周りから「怖いイエ」という異名をもち、警戒するシトロンだがその招待は屋敷のおじいさんがゴース、ゴースト、ゲンガーと友達で迷っている人を助けつつ怖いイタズラをするだけというおちゃめなじーさんであった。
…なんつーはた迷惑なじーさん。っていうかゴーストタイプ使ってんだからそれやっぱ幽霊やないかーい。
ってオチになるかと思いきやまだまだAパートであり更なる事件が起きる。
いつの間にかいなくなるユリーカ、そして彼女を探しながら屋敷を探索するも、一人、また一人と姿を消していく仲間たち。そしてじーさんはある記憶を掘り起こし謎の頭痛を抱えていた。
そんなカオスな状況でもシトロンは諦めずユリーカ達を助けるために奮闘。無事屋敷の仕組みを解き明かして皆を助けることに成功するのである。
ユリーカ達が失踪した理由はゲンガー達のせいではなく忍者屋敷のような巧妙な仕掛けだった。だけど何故そんな仕組みがこの屋敷に?
そんな疑問を持ちつつ頭痛に苦しんでいたじーさんはあることを思い出して隠し部屋にあったとあるメモ用紙をシトロンに読ませる。

そのメモによるとこの屋敷の元々の持ち主である者も昔ゲンガー達のイタズラに困って徐霊や隠し通路を作ってなんとかオバケ騒ぎから逃げようとしていた。けれどその成果もないので逃げるようにして引っ越ししてしまったが、その時の屋敷の主の子供が実はそのじーさんであった。
ゲンガー達はただ遊びたいだけだったのに両親に連れられて逃げてしまった子供のころのじーさん。けれどなんの巡り合わせかかつて自分の住んでいた屋敷にまた戻ることができ、長い年月が経ってしまったがゲンガー達とは友達関係になって一緒に旅人におもてなしをできる存在となっていたのだ。
まるで子供のころの無念が晴らされたかのように喜ぶじーさん。そんな彼が次に放った言葉がメモ張のすみに書かれてる年号の指摘だった(アニポケで西暦が出る貴重なシーン)。
なんとその年号は1700年代のメモ。

じーさん「実は私死んでたんですよ」

きゃー!

…ってところで目が覚める一同。
夢オチ?とか思いつつもユリーカはひっそりとじーさんとゲンガー達と仲良く写真を撮った一枚をまるで宝物のように眺めているのであった。
という話でした。
こ、怖い…けど1つの疑問も浮かぶ。

じーさんが死んだってのもみんなを困らせる嘘だったのでは?

って裏のオチも感じさせる含みのある話でした。
そもそもじーさんがオバケならユリーカと一緒に写真とれないし、始終幽霊と友達になりたがってはしゃいでたユリーカの夢を壊さないためにした演技なのかもしれない。
子供向け番組であり普段あんな裏を感じさせるオチを作らないアニポケですけど大人目線でちょっと捻って考えれば「ユリーカのために視聴者もドッキリ」に巻き込んだじーさんとして味のある話となった。
…うん、珍しいですねどっちも取れるオチを用意するとは。
サトシ達目線からすれば夢の中の話でじーさんは本当に怖い幽霊で。
ユリーカ目線なら楽しい友達幽霊のじーさん。
裏を呼んだら本当は生きてて最後まで演技を続けたエンターテイナーなじーさん。

んで実際はそんな表現どこにも描写されてないから「好きな方想像してね」というオチを視聴者に任せるという斬新な話でした。まあ言うてサトシもセレナも子供ですからね、まんまとじーさんの演技にのせられたという見方をしたほうが夢がありましょうか。
ホラー回かと思いきや人情回、そんな騙しの創作をできるのも1つのエンターテイメントでした。
あとゲンガーがピアノ弾けるとかの小ネタや余計なこといって状況を悪化させるセレナちゃんなど懐かしいキャラ設定も満載な1話。旅の途中でなんもイベントないかと思いきや一般回でこんな話も作れるアニポケスタッフやはり有能でしたね。
それではこれからもこんな話を期待して。セレナちゃんペロペロ。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ