コラム部屋

□アニポケ感想5
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それでは今週のアニポケ感想ぞえ。

第60話「目指せカロスクィーン! セレナ、デビューです!!」
あらすじ:今日は、いよいよセレナのトライポカロンデビューの日。緊張を隠し切れないセレナだったが、サナと合流して決意を新たにし、準備はOK! 果たしてセレナは、サナやムサシなどのライバルたちを抑え、デビュー戦での勝利を飾れるのか? いよいよ、トライポカロン、ヒヨク大会の幕が開く……!

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非常に情報量が多くXYの代表的な話となる回でしたのでまずは端的に説明するなら

セレナ、トライポカロン初舞台→
が、凡ミスで予選敗退→
サトシに隠れるようにして涙→
断髪して再スタート

ってな話で物語としてはセレナ初舞台で失敗するという内容だが含まれてる意味合いが大きく考えさせられる演出やら、初のトライポカロンの舞台ということで目新しい競技が始まったことによる考察、
そしてXYのテーマでもある「サトシとセレナの恋愛」に関しても見方が激動、そしてポケモンヒロイン初の断髪イベントという密度がとんでもなく回でした。
…なんで各方面分けて考察していきましょう。

・セレナの断髪

広告とかCMとかでは固くなに隠してたみたいで、一視聴者としてはまさかこのタイミングでか!と久々にリアルタイムでびっくりしたアニメとなりました。
ハルカ、ヒカリも初舞台で敗退、からの涙って流れこそやりましたがセレナちゃんはそれ以上のインパクトを重ねてきました。
いや、それ以上というかやっとセレナちゃんが各女の子主人公達と並んだ瞬間とも言えましたかね。
セレナちゃんの物語としてはこれまで何回か文句言っていた通り受け身で1年以上も自分のやりたいことが見つからなかった優柔不断主人公でして、んでそれでいてサトシのことが好きでラブコメのヒロインとしても描かれていました。
「物語のコンセプトは分からなくないがこれまでの主人公と違って主体性がないんじゃないのか?」
と思われていたセレナちゃんでしたが、ハルカ&ヒカリと同じ恥をかいたこと+長々だらだらしてた自分にカツを入れる意味でも断髪したんでしょうね。やっと同じスタートラインに立った、という意味で「ラブコメからポケモンの主人公に変わった」瞬間を描いているようでしたね。

・サトセレ恋愛観

普通ラブコメの主人公が断髪する時って失恋とかが関係あるんですがセレナちゃんに関しては全く別の理由なんですが、断髪とセレナが凡ミスで敗退したことに対するサトシの反応はサトセレの真骨頂の演出でした。
セレナが負けたことに対してシトロンは心配するですが、サトシは「セレナは強いから大丈夫だ」と言って特に慰めもせず普通に接していきました。
それに対してセレナも普通に対応しているんですが、誰も起きていないだろう早朝の海岸でフォッコとヤンチャムに謝って号泣しちゃうんですよ。
…セレナちゃん…好きなサトシの前では気丈に振る舞っていたんですがやはり悔しかったんですよね。
そりゃこれまでのネガティブなセレナちゃんを見守ってきた視聴者としてはシトロンと同じ意見で彼女は内面的には弱い子なんです。
が、これがサトシはそう見てなくて、単に無責任に「強いから大丈夫だ」と言った訳でもなかったんですよ。
実際セレナは自分一人の力で這い上がって、断髪することで前を向いて再スタートすることができました。

サトシはセレナの内面を分かってないかもしれないけど、潜在的な強さを信じている。

セレナちゃんには変な言葉かもしれませんがサトシももう17年もポケモンを育てた身なのでそういった潜在能力を見抜ける力は確かにあるんですよね。
人の内面しか見れない一般人の自分達とは違ってセレナ自身のの芯の強さを分かってくれていたからこその「大丈夫」。そう言えるのは確かにDPでシンジと激闘を繰り広げた精神年齢27歳の10歳サトシだからこその信頼だったかもしれません。
これがちょっとでもラブコメにぶれようならセレナは弱さをサトシに見せてたかもしれないし、サトシもセレナを慰めていたかもしれません。

弱いラブコメ主人公からサトシの隣に立っていられるような健気な主人公に。

そういった意味も含めた断髪だったかもしれません。

いやしかし確かにXYには髪型を変えれる要素はありますがあーいった使い方をするとは脱帽ですね。普通ヒロインの髪型が変わるとか色んな広告に迷惑をかける行為だというのに物語の演出を優先させて彼女の心境を大切にした素晴らしいシーンでした。
ショートカットのセレナちゃんもかわいいですしね(単純)。

さてさてそれで挫折を経験したセレナちゃんでしたがダメージがでかいぶん成長フラグを沢山残していきましたね。
これでこのままXYのクライマックスでこの断髪シーンを思い出しながら凛として戦う彼女の姿を見たら泣いちゃいますね…うん、健気でいい主人公になってくれました(ホロリ)。
いや、ホロリするのはまだ早いですね。1年と4ヶ月かかりましたがやっとスタートラインに乗れたセレナちゃん。これから彼女の活躍に期待しましょう。

・トライポカロン

んでセレナちゃんの成長もさることながら初めてアニメでトライポカロン大会が行われたのでそちらの新しい演出にも発見ばかりの回でした。

まずは予選、3人の中から1人を選ぶ競技であり、決められたテーマの課題を与えられて時間内にそれをクリア。その結果を会場投票で順位の高いものが次の競技にいけるというシステムです。
…なんだかテレビチャンピオンみたいで懐かしいシステムでしたね(曜日的にも)。
RSDPのコンテストの時は審査員の評価で順位が決められて、んでだいたいゆるゆる審査で通って次はコンテストバトルという結局殴り合いに発展して勝った方が優雅という謎理論から比べたらだいぶ洗練されたかわいさが有利になるシステムになりましたね。(コンテスキーさん見れないのは残念だが)
んでこのシステムはわかなくないけどイマイチ慣れないな、って思ってたところでムサシことムサリーナこと改めトライポカロンネームのムサヴィが良くも悪くも分かりやすい例をやってくれました。
なんやかんやいって実力のあるムサリーナ時代で鍛えた演出力でムサヴィはバケッチャをビーストバケッチャ(野獣先輩バケッチャ説)という衣装を作って一次試験に挑戦します。
このビーストバケッチャ、めっちゃかっこよかったんですよねw
バケッチャの良さを活かしつつ創意工夫のある衣装でしたが「かわいい」がテーマのトライポカロンなので予選敗退しちゃいました。
よりかわいい演出、それがトライポカロンの正義のようです(かわいいは正義、いい時代になったものだなあ〜)。
…うん、なんて演出泣かせな大会なんだw
けれどかわいいのはポケモンだけじゃなくてトレーナーのモブ女子ズもものすごくかわいい娘が多かったですね。すっげえキャラデザ大変だろうけどものすごく気合いが入っていてアニポケスタッフの本気を見ました。(因みにニャオニスク使いの女の子一番好き)

そんな感じで演出もキャラデザもレベルの高いトライポカロン。
果たしてセレナはどこまで進むことができるのか、ライバルのサナに追い付くことができるのか。そしてサトシとの恋の行方は!?
沢山の未来の波乱を感じさせつつ新しい髪型とサトシから貰ったリボンを胸に飾って、セレナちゃんの旅路は続きます。
ってなことで色んな期待と共に新しい大好きを追いかけて。
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