01/16の日記

19:12
自由のフラッグを立てるんだ
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働きながら同人誌書いて結婚もするとか本当にすごい。自信を持ってこれからも頑張ってほしい、あんたはすごい。これからも応援してるよ。
ってなことで今回のアニメ感想にいきましょう。今回はこちら!

18:3月のライオン2期

「ハチクロ」の羽海野チカ先生の3月のライオン2期目。実写版映画は終わったけど無事に続編を出せることになる。
将棋を題材とした作品で勝負の世界を描きながらも主人公達の心理描写がべらぼうにうまくてどっちを見ても楽しいというセンスの塊のような作品。
実写映画は終わってしまったけど去年は世間的に将棋ブームとかあったり「まるで将棋だな」とかいう(別の作品での)流行語が生まれたりなど時代にも選ばれているかのような運命力も持っている。
このイケイケムードのままの2期なので今回も存分に楽しませてもらうぞ、うひー、っと期待して視聴したんですけど。

いじめが題材のストーリーとなっていきめちゃめちゃ暗くなる。
もう描写が生々しくてトラウマをぐいぐいとえぐられるような話が長く続いていき苦しくなってくる。
「私しゃ癒しを求めたり心踊る将棋バトルを見にきたのになんでこんな辛い思い出を掘り返しながらアニメを見なきゃいけないのか」
って気分になる。
いじめ内容は妙に生々しいし、いじめをやめさせようとしたら今度は自分がターゲットになってしまったし、変に正義感を振りかざして怒ろうなら頭のおかしい人間扱いされてしまうし、友達は一人もいなくなってしまうし、学校にはいけなくなってしまうし修学旅行は一人でいなきゃいけないし家族には迷惑かけるし、担任の先生は見てみぬふりをするし、けどストレスで先生もおかしくなってしまうわでもうどうしょうもなくなってくる。お願いだから早く将棋をしてくれと思うが作者が描きたい内容なのかずっーとそんな描写の続く作品となる。
けど見てしまう。
まあNHKで放送している作品なので寧ろこんな「いじめ」をテーマにした作品こそ民法で放送すべき内容なのかもしれない。
まあ大概の場合「いじめ」に特に理由はないです。あるかもしれないけど個人的な内容が多いだろうから一くくりにはできないですし、強いて言うなら人間は社会性が高度な生き物のだから本能的にヒエラルキーを作ろうとしてるだけなので生物として当たり前のことをしているだけなのです。そのくせ暴力で解決できないのだから「いじめ」を解決しようとするのは生物として超越したレベルのステージにいかないと無理なことなのかもしれません。
だけど「いじめ」はいけないことです。
強い人間が弱い人間をいじめるのは悪いことです。犬やカブトムシみたいなことしてんじゃねーよ恥ずかしくないのかお前らは。
頭がおかしくなるかもしれないけどおかしくなるまで悩み続けて解決しないかもしれないけどそれでも悩み続けなきゃいけない題材なんです。
本当ならここで言うことじゃないかもしれないけど、創作品の役目の一つってそんな「いじめはどうしたらなくなるのか」を考える手段の一つだと思います。
基本的にいじめの被害者になってしまえばまあ味方は少ないでしょう。親に迷惑かけたくないし、親や先生がが敵になるかもしれないです。知識だって一人だけでは偏ってしまうかもしれないから、そんな時に考える材料として決して裏切らない「創作品」というのは信頼できる助け船となってくれます。
無論商品ではあるから全部が全部自分を助けてくれるために作られたものではないです。
けど無限に考えなくてはいけない「いじめをどうするのか」という問題で悩んでいるのは自分一人だけではない。
色んな人が色んな状況でいじめに悩んでいる漠然とした他人事の知識の材料かもしれないけど、もしかしたら「自分に似たケース」の内容だってあるかもしれない。ないかもしれないけど0じゃないです。
実際自分も創作品に救われたことがあるからこそ、こうして同人という小さいフィールドだけど創作を続けている一つの理由だと思います。実際何本か書いちゃってますからね、こんな題材を。
ただやっぱり「いじめ」を題材にする創作品を作るのは重いです。
こんなに暗い話を見てくれる人はいないんだろうし、自分だって楽しんで創作したいからできればずっとは書いていたくはない題材です。申し訳ないんですけどね。
それをまあある程度人気作品になった状態でやる。
将棋という題材があってもそれをほっぽいてでもやる。
それは商売としては売り上げが下がることをしているのかもしれないですけど、一人のクリエーターとして決して無下にできない挑戦だったと思います。
羽海野チカ先生すごいです。アニメ見ててめちゃめちゃ暗い気持ちになったけど、それでも挑むということに何かの意地を感じました。
んでこれがまた解決方法があっけないのがまた何とも、って感じなんですよね。
結局いじめは学年主任の出来る先生が見事まとめていじめっこを謝らせて終わり。さーてめーら受験しろー!って収拾の付け方。
お姉ちゃんはモンペに泣かされてしまうし、主人公は結局将棋の力でなんとかできるというわけではありませんでした(そりゃそうだ)。
ただいじめられている子が辛いときに側にいてくれたこと。泣きそうな時に励ましてくれたこと。貰った恩を返そうと互いに大切に思い続けていたこと。
いじめを解決することはできないのかもしれない。
けどいじめに必要なのはドラマティクな話や将棋とかの特殊な技能ではなく、側にいてあげることだよ。
ってことを示したかった作品なのかもしれません。
畜生!将棋しろよ!あと桐山くんとひなちゃんは幸せになれ!応援してるぞ!負けるな!
…まあいじめ編を経て主人公がかなり強くなってくれたのでこれからの修羅場は頼りになってくれそうですけどね。
ともかく作者の強いメッセージとNHKの本気が伺える作品でした。自分もがんばるぞい。
ってなことで2期後半へではでは。
カテゴリ: アニメ感想

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