04/14の日記

20:28
貴方の声が道標
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こう言っちゃ誤解があると思うけど、やっぱり他人に奪われないで秘密に遊べる一番のおもちゃは自分の心じゃないかな。
ってなことで今回のアニメ感想にいきましょう。今回はこちら!

20:ヴァイオレット·エヴァーガーデン

冬期にお馴染みとなった京都アニメーションの単クール作品。去年の「メイドラゴン」がかなり面白かったのでその続きということで期待して見ることに。
んでずばり今回のコンセプトを言ってしまうのであれば

▪美少女感動ものストーリー

これまでの京アニ冬と言えばある程度萌えに関連する作品でしたけども、今回に関してはそんな毛色を見せずに1900年度の近代を舞台にしたストーリーものに挑戦することに。ここ数年は冬も萌えからの脱却を狙っているのだろうか、挑戦的な内容である。
んで京アニ作画なので世界観はとても綺麗になっている。さすがである。
んで萌えものの京アニと言いつつ感動ものも代表作が沢山あるので描写はそれら作品の演出を踏襲して更に発展させてか非常に丁寧。
片手を戦争で失い、戦いの道具のように生きてきた少女が育ての親である少佐の「愛」を知るために代筆の仕事をしていく。最初は機械のような女の子だったけど、代筆を通して触れ合う人間達と過ごしていくうちに人間らしい感情に芽生えていく。愛をしりかけた少女がそして次第に少佐の真実を知っていく。
って物語。非常にいい。最近の作品にはない世界観(エマみたいでした)でテーマもいい。京アニが作るから視覚的にも見易いということでわりとステータスはかなり高い部類の作品だったと思います。
ただ…
今期全然話題になってなかったでしたね。
なんかものすごい気合い入っているのは分かるんですけど、世間じゃ騒がれてませんでした。
んで最初は自分も「なんでみんなこんな面白い要素が揃っている作品見ないんだろう」と思いながら自分だけが楽しめればいいや的にひっそりと視聴してたんですけど。
なんていうか、京アニは原作通り作っているだけだろうですけど、序盤のインパクトや「京アニだから」って期待値ほど中盤からは盛り上がってなかったんじゃないかなー、って思ってしまいました。ひっそりと見ながら自分だけの意見でして、見る人が見ればしっかり面白いと思います。ヴァイオレットちゃんみたいな不幸な少女がだんだんと人間らしくなっていく様を「つまらない」と一蹴したいわけではありません。これを見て感動した、って意見にも十分共感に値するものだと思います。
ただ、自分の中の「めんどくさいオタク」の意見を発動させてしまうと。

▪心を取り戻す話なはずだけど、途中たまに戦争ものに戻ってしまってテーマの一貫性がない
▪いざ戦争ものになってしまうとヴァイオレットちゃん強すぎてリアリティがねぇじゃねえかと野暮なこと思ってしまう
▪腕が義手であることの設定がイマイチ生かしきれてない。技術は明らかにファンダジーだけどそれに対する説明がない。
▪そこのツッコミをしだすと今度は代筆業編もなんか1エピソードに対するテンポが重視されているせいか都合よく物語が進んでいるだけに見えてしまう。もうちょっと意外性あってもよかったんじゃないかな?ああ、でも尺ないしこんなもんか、っと打算的なこと思いながら見てしまう。そんな自分が時折やになってしまう(お母さんからの手紙の話はめちゃくちゃ好きなので一概に言えませんが)。

まあ見る人それぞれと言ってしまえば感想を書く理由がなくなってしまうんですけど、自分はヴァイオレット·エヴァーガーデンはなんか勿体無い話だな、って思ってしまいました。細かいところまで設定が煮詰まってないし、でも頭空っぽにして見ようとも戦争へんと代筆業編で方向性がいったり来たりするし、「原作通りだから」って言っちゃそれは京アニのアレンジ力不足ですし、そもそろ京アニのネームバリューがなかったら下手したら見てなかったくらいのものでしたし。

うーん、あれ。
去年の「メイドラゴン」の好調はなんだったの?
って思ってしまいました。
まあ別に見て後悔はない作品でしたけど、思い出には残らないだろうな…って点に関しては自分がこれまで見てきたアニメの中でもかなりの中途半端な位置にランクインする稀少な作品だったと思います。
叩くに叩けないけど、評価もすることができない。
中々ないんじゃないでしょうかね。
けどまあ京アニが新しい表現に挑戦するって意気込みも感じられましたし、実際めちゃめちゃ大転けしたわけでもないのでなんとも言えないところです。この経験を生かして来年は頑張ってほしいところですね。
…うわ、なんだこのめんどくさいオタクの感想は。
まあ感動できるのは保証できますんで気になったら見てみてはいかがでしょうか?ではでは。
カテゴリ: アニメ感想

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