04/16の日記

22:44
いつかいつかの約束を
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シュウミン杯こだわり過ぎてギリギリになってしまった。
ってなことで今回のアニメ感想にいきましょう。今回はこちら!

21:覇穹 封神演義

酷すぎる作品。2011年くらいからアニメ感想をしててこれまでなんやかんやありましたけど、さすがにこの作品ばかりは悪口しか言えないので閲覧には注意してください。
酷すぎます。こんな酷い作品の感想をブログに載せることに躊躇もしますし文章も本当は書きたくないんですけど、けど一応メッセージとして残す意味でもいつも通りに記事にはしてみようと思います。忙しい人や封神演義知らない方はただのネガティブ記事になるので見なくてもいいですよっと。

▪封神演義とは?

1990年代に週刊少年ジャンプで連載していた作品。当時子供だったころの自分としてはとにかく絵が綺麗な作品くらいの認識でしたけど、中高校生くらいになって自分で買えるくらいの年になって一気見。すごい面白い作品だということに気付く。
とにかく時代を先行しているようなセンスのよい作品。ほぼ全てのエピソードが重要な伏線であり、アンニュイでメタな主人公かと思いきやその内に秘めた才能やら秘密やら作者の計算やらが絡み合って非常に引き込まれることに。
そんな計算された世界観ながら当時のジャンプにしては珍しく変な延命処置もインフレもなく無事に終わることに。
先を見越したセンス、無駄のない話、強さのランク感覚バランスが秀逸のバトル漫画
っとして漫画界でもかなりの特殊な位置に属していて不朽の名作に相応しい作品でもあります。
そんな封神演義なんですけど、当時のアニメには相性が良くなかったのです。
そもそもその時はまだ原作は終了してませんでしたし、アニメ文化もまだまだ黎明期で漫画のセンスにアニメが全然追い付いていませんでした。
あのアニメはあのアニメで酷かったんだけど、それは逆に漫画のセンスのよさが時代の先にいたことを示していたのであれはあれで良かったんじゃないかな、っと思えました。ネタバレになっちゃうけどそういう世界がいくつもあってもいいことを認める世界観でしたしね。
んで時代が経って2018年1月。
封神演義の再アニメ化が決定しました。
あれから20年。今のアニメ社会では当時子供だったころの大人を狙ってか、セーラームーンがやってたりグルグルがやってたり、うしおととらがアニメになってたりハンターハンターが選挙編までやってたりドラゴンボールやCCさくらの続編が面白かったりと「リメイクもの」「続編もの」がある程度受けていて受け入れられている世の中になっていました。
勿論それは本来なら恥ずかしいことではあります。
もう何年も前に終わった作品を引っ張り出すってことはつまり今やっている作品はもう面白くないってことでもありますし、新規の作品を作る創意工夫をやめていることであり、昔の作品に頼りきって基本的には後ろめたいことです。
だから、っていう縛りがあるのかもしれませんけど、暗黙の了解で基本的にはそういった「リメイクもの」は高クオリティになっていることが常となっています。
無論大なり小なりはありますけども、原作ファンが大人になっていること前提ですし、スタッフの中にもその作品に影響されてその世界に入った人もいるんでしょう。原作に育てられた恩に答えるために、またそれを新しい世代に伝えるために全力で表現するのがならわしとなっています。
近年では「魔方陣グルグル」はものすごい気合いの入っている内容となっていました。多少のカットはありましたけどテンポのよい展開で原作内容を良い作画でちゃんと終わられようという気概に満ちていました。
「ハンターハンター」はちょっと演出がくどいところはあったけど、昨今のアニメで問題視されがちの「尺」に関してはもう金を湯水のごとく使う勢いで原作内容を再現するためなら何クールも使う勢いでした。
「ジョジョの奇妙な冒険」に関して言うならあんなアニメ向きじゃない異色の作品をどうやってアニメ化するのかと思いきや、なんていうか脚本も作画も演者もみんな一丸となって「魂に影響された」作品への熱意を力業でガンガンぶつけてきて見事に再現しきっていました。

昔の作品に頼る以上は

今できる技術を最大に使って、原作への愛を熱に変えて多少の障害だろうと全力で答える。尺はしょーがねーけど、泣く泣く削ってでも表現したいことがあるんだよ、お前らの心にも響いてくれ!製作側もこんなにこの作品のことが好きなんだよ!

みたいな熱意と技術の発展が見られてきた2018年度でありました。
…さすがにこのリメイク作品技術力が高まってきた今なら、きっと封神演義もちゃんとしたものになってくれるんではないだろうか。
自分の宝物のような作品がアニメ化して色んな人に広がってしまうのは怖くはあるけど、それでももっと色んな人に封神演義の良さが伝わってくれれば何よりだ。
さあ、覇穹封神演義よ、来てみろ!

って思ってて実際放送された作品がこちら。

原作内容ほぼ無視して超スピードで話が進む。
原作は雑魚戦だろうと重要な話なので当然全然辻褄が合わなくなる。主人公は当時のジャンプでは珍しい知能で戦うタイプなんだけど、頭のよいところが描かれてないで進む。別人。
辻褄が合わなくてもアニメでは「あったかのように」話が進んでいく。持っているはずのアイテムがないのに普通に進行してたり、いないはずのキャラがいない扱いされてたのに急に出てきたり、謎のキャラクターがさも当然のように仲間にいる(このキャラがなんで仲間になるかの流れが原作では4、5巻あたりは続く中盤の敵との戦いの流れで参加するだけど、がっつりカットされてるので分からない)
新規の視聴者はワケわかんないだろうし、原作見てた人は自分の宝物の作品が雑に扱われて怒り心頭。署名活動まで起きる。
言いたくはないけど作画が雑。安い。動かない。20年前のアニメみたい。
アニメのコンセプトが原作の山場である「仙界大戦編」を中心とした流れにするってコメントがあったわけだけど、何を血迷ったのかその先の展開を切り取ったかのようにOP前のアバンでネタバレして本編が始まる。「私たちは原作好きだから伏線っぽいとこ繋げてあげますよー」ってよく分からない創作のセンスをしている。学生のころの自分でもやらなそうな物語の作り方でプロなのか怪しい。
尺がないから仙界大戦までカットの嵐できたというのに、アバンで関係ない話やって時間をもて遊ぶは内容に応じてOPEDカットするとかいった尺を調整する努力が全くといっていいほど見当たらない。1クールの間に総集編を2回挟む。盾にされてる声優さんがかわいそうだし、そもそも本編と総集編の原作での流れが全然関係ないところで繋がっているので原作組も訳がわからない。
話にきくところによると、脚本家がこれまで色んな作品で問題を起こした人物であるようである。ベテランではあるようだけど、強い監督には従って地位の弱い監督には文句ばっか言って作品をめちゃくちゃにしているような人である(ネット情報なんであしからずですが)。
んで監督がアニメ初挑戦の新人で察し。
原作再現を全くできない脚本家に文句の言えない製作陣。こんなんでそもそも仕事をするな。無理なら諦めてくれほんま。仕事ができるつもりの人間と出来ない仕事を無理矢理やっている人間が無能だと気付いてくれ。それをわざわば封神演義でやんないでくれ。この作品に影響されて創作してる人みんな敵に回してんだぞ、てめーら。

あああああああああ!!!

ばっかじゃねーの?こんなアニメ見たことねーよ!なんで2018年にもなってこんなクソみてーな底辺なアニメスタッフで封神演義見なきゃいけねーんだよ!ふざけんじゃねーぞ!面汚しが!おめーらのせいでこれまで培ってきた「リメイクものへのアニメ界のリスペクト」が全部泥にまみれたわ!ばーか!日本のアニメ技術や文化ってこんな連中が出てきちゃうくらいならほんまもう終わってるよな!(信じがたいことになんと「ゆるキャン」と同じアニメ会社でしたけど)

ってな感じで毎週このアニメ見ているせいで心が荒みまくることになる。だったら見なきゃいいだろ、って感じですけど自分の故郷の村が殺戮されていると思うとどうしても見に行ってしまう心境なのである。
あと一応黄飛虎、玉鼎真人、普賢真人回など、特定のキャラクターが活躍する回に関してはアニオリも含めてまあまあちゃんとした回にはなっている。感覚麻痺してるだけだろうけど、アニメ屋としてちゃんと仕事ができる人は僅かだけどいる気配はする。
だけどメインライターがやはりポンコツなので、一瞬期待しては裏切られるの繰返し。
アニメ見ていてこんな気持ちになるのは本当に久々の嫌悪でした。これまで書いてきたアニメ感想の中では最もイライラしていたと思います。
けどこんな原作殺戮ショーをしていたせいか、心配したファンが新規の方に「こんなアニメ見ないで原作買って読んでみて」と布教活動してくれてたり、古のクラスタ達の活動が活発化してオンリーイベントが活気づいてたり(うちの妹同人誌書き始めてんだけど)

こんなアニメやっているからこそ一致団結して売上が上がって活発化している

という逆転現象がおきてしまっている。作品としては最悪だけど、必要悪として広告塔としては成功しているのが最高にむかつきました。
まあもう昔と違ってアニメの存在ってファンアイテムみたいになっちゃってますからね。そういう意味ではいつまで経っても人間は愚かだし、封神演義はまだまだ時代の先にいる証拠かもしれません。
(…でもジョジョが成功してんだから言い訳すんなよとは思いますけど)
はーーーーイライラした。ほんとすんませんでした。
それだけ封神演義はすごい面白いし、愛してると大声で言える作品でしたのでつい一生懸命になってしまいました。
あんまりイライラしたから原作もっかい見てみたら、やっぱりめちゃくちゃ面白くてイライラ吹き飛んだりする土曜日三、四回くらいしちゃいました。今期はそんな社会人多かったんじゃないでしょうかね。
とりあえずアニメは史上最強に悪名高くなったのでこの先どんな地獄が待っているのか、因果を見るためにも視聴していきたいと思います。分かっているとは思うけど、もう別に女媧編見たいと思っているやつ誰もいねーからやんじゃねーぞ。
(あと「それだけの時間を共有してきたからのう」の台詞カットしてくれた人、ありがとうございました。あれ見たら多分見境なくキレてた)
ってなことで地獄の後半クールへ続く。女媧がこんなアニメ消し去るバッドエンドだったら神である。
カテゴリ: アニメ感想

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