04/24の日記
20：36
荒野をわたる風
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それではアニメ感想終わっちゃったけどいつも特撮感想は書いてるのでいつもみたいに書いちゃいましょう（もうグダグダ）。
今回感想を書く作品はこちら！
シン・仮面ライダー
です。現在も公開中の作品なのでネタバレ注意でおねがいします。
_____（ここからネタバレ）_____
さてシン・ゴジラ、シン・ウルトラマンに続いて3作品目のシンシリーズのシン・仮面ライダーです。このシンシリーズは原典の良さに加えて現代風のアレンジも加えた「新しい技術で原点回帰」も含めたシリーズだと個人的に思ってるんですけどシンゴジもシンウルトラマンもこれが見事にハマっていてもうめちゃくちゃ楽しい映画になってました。見たら改めてゴジラってすごいな、ウルトラマンってすごいなって原液をガブガブ飲める映画で仮面ライダーもその流れを期待して見に行ったんですけど。
最初に言うならシン仮面ライダー、世間ではめちゃくちゃ賛否両論になってます。大事なのは見た自分の気持ちなのであくまで個人的な感想なんですけど、自分は上記の「現代風に分かりやすくなった原典仮面ライダー」を期待して見に行ったんですけど今回のお話は庵野秀明監督の癖が出まくっていてエヴァっぽい仮面ライダーになってました。
っていうかシンゴジもシンウルトラマンもあれ庵野秀明さんは関わってはいるけど全部作ってる訳じゃなくて、今回のシン仮面ライダーは思いっきり庵野秀明監督がじっくり作った作品だったので他のシンシリーズとは違っていたんですよね。
他のシンシリーズが庵野秀明さんが料理の味付けやお店の雰囲気を担当してくれたとしたならシン仮面ライダーはもうバカでかい生肉をどん！って置かれて
「これが仮面ライダーだ、さあ食え」
「ええー？自分はシンゴジやシンウルトラマンみたいな食べやすい料理期待してたんだけど、なにこのエヴァの肉の塊みたいなの………あも………いや、自分はエヴァ全部見てるし、庵野秀明監督が他にもどんな作品作ってるか知ってるからまだマシな方だって分かるけど、これ前みたいな料理楽しみにしてた人や昭和仮面ライダーのノリを期待してた人はどう思うんだろうな…うわ、隣の席の当時子供だっただろうおじさんが怪訝な顔をしてるぞ、いや俺は庵野君がどんなオタクか知ってるからいいんだけど、これ他のお客さんどう思うんだろうなー、心配だなー」
って映画でした。庵野秀明監督や初期も初期の頃のダークヒーロー仮面ライダーのノリを知ってる人には楽しめると思うけど、他のシンシリーズを期待してた人にはエンタメレベルは低い作品だったかな、って思いました。シンゴジとかあれ開幕から最後までずっとダッシュする作品でシンウルトラマンも敵は沢山出てはくるけどテンポは良かったじゃないですか。シン仮面ライダーはちょいちょいリズム悪いな、って感じるポイントはあったり、これエヴァでも見た展開だから庵野監督らしくはあるけど新しくはないな、って目が覚めてしまうところはありました。
まあだからといってめちゃめちゃつまらないって訳でもなくて、エヴァの一番酷い時みたいな訳の分からないのはなくてちゃんと映画になってるし、自分は一文字が出てからの怒涛の展開は好きだし、庵野秀明監督の考えるヒーローの原点は確かに孤独のヒーロー仮面ライダーで先の色んなヒーローに通ずる心構えを感じられて良かったです。
何より原作ではフェードアウトしてしまったルリ子さん周りを中心とした物語で、何故彼女が途中からいなくなってしまったのか？ショッカーとはどういう組織なのかの現代風アレンジは唸るところもあったしシンシリーズ特有の遊び心もあってそれを見つける楽しさもある作品でした。
ただ、エンタメレベルは他のシンと比べると、ってなってしまいます。自分はこの映画を見たあとにクレヨンしんちゃんのシン仮面ライダーコラボ回を見たんですけど、そっちの世界が救われてる世界線なのでそっちも見て涙を流してしまいました。
庵野秀明監督のことが好きならたまらないし
仮面ライダーのことが本当に好きなら色んなやべー作品があるのでシン仮面ライダーもそのうちの一つとして納得できる作品だとおもいます。
ただ、シンゴジとシンウルトラマンってわかりやすくてよかったんだな、って気持ちにもなってしまいます。まあそれは悪いことではないんですけどね。そもそも賛否両論するくらい尖ってるのが仮面ライダーらしさでもあるのであれはあれで正解なのかもしれません。昭和の再現ポイントが高すぎて気持ち悪かったですね（ここは素直に褒め言葉）。
でも続編もあるかもよ、って聞くとやっぱり楽しみですのでいい作品だったかもしれません。それでは次回があるならまた。
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