04/26の日記

21:36
愚かさでいい
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それでは5のつく日…は終わってて6のつく日になっちゃってるので昨日かけなかった去年してたことの記事を書いていきましょう(忙しかった)。
去年くらいにしてたのはこちら!

すずめの戸締まり

見てきたよ、です。感想書くの遅すぎて金曜ロードショーでもう流れちゃってるの味。
さて新海監督の最新作なんですが正直今回は王道エンタメで一番すっきりしたお話になってたじゃないでしょうか。曇らせや変態性癖、完璧ハッピーエンドにしないことに定評のある監督なんですけど今回は恋人も世界も過去の自分も全部救うパワー系のお話に。監督の話になれてしまっているとどこかズラしてくるんじゃないかとヒヤヒヤしてましたけど世間にそんな評価されてるの分かっていたのか、今回は文句なしに全員ハッピーエンドの気持ちいい作品になってました。し、新海監督もこういう話できるんだね。
途中仲間になった芹澤というキャラがいい感じにシリアスにしすぎず、かと言っていなくなったら困るいいポジションにいたためかむしろ芹澤が来たらまた違った映画になって面白かったでしょうか。
そして今だからこそできるお話。主人公すずめちゃんは日本で起きる災害を起こすシステムを止められる能力を持つ閉じ師の草太と出会い彼の巻き込まれるトラブルに付き合いながら宮崎から東京に旅をすることに。前半はロードムービーらしく旅をして、草太と仲良くなっていくごとに物語が分かっていき中盤にて草太が災害を止める人身御供となってしまい彼を救う物語になっていく。ここまでは王道だけどその裏を支えるテーマが災害を直接描写はしないけど明らかに地震であり、またすずめちゃんは何故か胆力が優れていて危険な場所でも自分の命を顧みない普通ではない感性をしているかと思いきやそれは2011/3/11の大震災によって母親を失ってから心が壊れてしまっていて、そんな彼女はまたコロナ禍を経た高校生でもあったのでそんな世代の若者だからこそ欠けていた心の部分、草太さんを助けつつも自分の壊れた心や失った家族関係を取り戻していく、最初は単純だけど終盤に至るまで考察できることも多くなっていき奥深い話に。序盤はトリックスターだったダイジンも後半に至るにつれて事情を察してくることに。でもココで映画がうまいのはダイジン側の描写はあくまで想像であって「そうなのかもしれない」程度に含ませておくことであとで映画の感想を言い合う余白になっている。自分も当時見た時は気づかなかったことを金曜ロードショーのTwitterの感想タグとかで初めて触れた考察もあったのでそういった自由に感想を言い合うお話としても遊びの部分は多かったでしょうか。
何よりすっきり終わるので読後感が爽やかなのは新海作品では発明だったでしょうか。やればできるじゃねーか!っていうと次回作またいつもの感じになりそうでこわいですが。
でもダイジンちゃんの考察を見るに金曜ロードショーから段々可哀想になってきましたね…すずめちゃん達の二次創作があるならばダイジンを救うお話にもなってほしいところです。
それではまた次回の作品でね。
カテゴリ: 映画感想

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