SHORT STORY

□ふたつ
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一二三:鈴ちゃん……私ね、鈴ちゃんに会えてよかった

鈴:私もだよ、こんなに気の合う人なんてなかなかいないもん

一二三:鈴ちゃんは、嘘つかないよね?

鈴:当ったり前じゃん!

一二三:……嬉しいな


やはり、いろんな人と会えるのは楽しい

こうやって、誰かに喜んでもらえる


一二三:ねえ鈴ちゃん

鈴:何?

一二三:仮にね、ここにホットケーキが1枚あります。でも食べたい人は2人います。こういう時どうする?

鈴:うーん……半分こかな

一二三:じゃあ2枚だったら?

鈴:そりゃあ、1枚ずつだよ


何だろ、心理ゲームか何かかな


一二三:……ふたつあったら、2人でわけあえるんだよね

鈴:そうだよ

一二三:それは、友達でも?

鈴:うん

一二三:優しい…鈴ちゃんは、とっても優しいね

鈴:えへへ、ありがと


やっぱり、心理ゲームだったのか



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