小説

□陽だまりの記憶
2ページ/4ページ



「ふぁぁあぁ・・・だりっ」

「ルーク様っちゃんとやってくださいっ」


俺は今家庭教師からやりたくもない勉強をさせられている。

勉強は本当に嫌いだ。
・・・前の自分と比べられるから。



「他の教材も持ってきますからおとなしく勉強しててくださいねっ!!」

「はぁーはいはいっわかったつぅーのっっ」

部屋から出て行く家庭教師を横目で見てから部屋の窓を開けて外にでた。
部屋の窓には鍵がかかってたが、この前ガイにはずさせた。

「俺がおとなしく待ってるかっての。」

そうつぶやいて屋敷から少し離れた木々がある場所で横になる。


俺が自由にいけるところは屋敷の中とこの小さな庭のみ。
楽しみなんてガイとだべったり、師匠から剣術を学んだりすることだけ。

俺が知っている世界はこれだけ。
ほかになにもない。

外にでてみようとは何度も思った。
実際にでようとしたけど、何度も白光騎士団に捕まえられた。

その後に母上の泣きそうな顔をみるとそんなことはもうできなくなった。



「・・・寝よ。」


ちょうど眠気がおそってきたのでその場で眠りについた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ