「加地君、ここなんだけど…」
「あぁ、そこはね――」
今日も僕は君に古文を教えてる。
もちろん、ドキドキしっぱなし。
「あ、じゃあここの訳間違ってるや」
「本当?あぁ違うなぁ…そこはね――」
説明した後に彼女は消しゴムがないと言ってきた。
「消しゴム?僕の貸すよ。はい」
そう言って僕は君に消しゴムを渡そうとした。
その時、僕の指と君の指が触れた。
「ありがとう加地君!」
「ふふっ、どういたしまして。あ、ちょっとトイレ行って来るね」
そう言って僕は席を立った。
多分今、顔が赤いと思う。まいったなぁ…
指が少し触れただけでも
(こんなにドキドキするなんて…それほど君が好きなんだね)
Title:A.M 0:00
09.03/23