4章

□8
1ページ/3ページ




さて、目的も果たしたし・・・


昨晩太陽宮に忍び込むという行動を起こしていたにも関わらず、素知らぬ顔をして今現在群島に向かう船の上に居るカノン
ファレナへ行った前と後では大きな変化があった
普通のヒトでは見えない、カノンの左手の白い光


 「無事でよかった・・・」


人から聞いていても自分の目で確かめるまでは心配で心配で仕方がなかった
男でも女でも今のカノンを正面から直視したら確実に惚れる気がする
優しげな微笑を浮かべて海を眺めている
正直絵になると思う


 「そろそろ合流予定場所だけど・・・」

 「おーい!カノン!」

 「あ」


ある小島でカノンに向けて手を振っているのはキリル、では無くテッドだった
“目覚め”の時には高い魔力を持つ者が傍に居ないといけない
それは今眠っているカノンが目覚めた時に不安に感じるといけないからだが、そのほかにもう一つ

“目覚めたときの反作用で爆発的に生まれるカノンの魔力による周囲の被害を抑える”

というためだった
まあこの2人の場合周りの事はどうでもいいと思ってるんだろうなぁと思う
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ