企画
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1.今日も君に振り回される幸せ
まず最初に言っておく
僕は振り回されることに幸せを感じてなんてない
「ちょっと六花！控室まで迎えに行くって言ってたのになんでこんなところに居るのさ」
「えー？だって藍ちゃん、今日はこんなにいいお天気なのに外に出ないともったいないじゃない？」
「はぁ・・・百歩譲って天気が良いのは同意してあげるよ。けどね、君はこれからソングステーションのリハなんだから」
さっきまでそこに居たのに突然居なくなるなんてしょっちゅう
仕事に遅刻するとかは滅多にないんだけどある時同じ番組に出るからと気まぐれでスタジオに連れていったらそれが運のつき
何故か六花のマネ業を押し付けられた
もちろんなんで僕がと抗議はしたけど、僕が行った方が素直にいう事を聞くからというよく分からない答え方をされた
そんな確実な証拠でもない答えをされても納得なんて出来なかったけど社長に「これは社長命令デース！」なんて言われたら僕に拒否権なんてない
「あ、そっかーもうそんな時間なんだ」
「リハまで後１０分。先輩がそんなんだと後輩に示しがつかないでしょ」
「んー・・・もうちょっとお昼寝したかったけど。じゃあ藍ちゃん、収録終わったら一緒にお昼寝の続きしようよ」
「ふざけないでくれる？僕はこの後別番組の収録！君もでしょ！ 」
「えぇー？私お昼寝したかったのにぃ。藍ちゃんと一緒に寝たらいい夢みられると思うのにな」
はぁ・・・
ほんっと、こんなのでも歌唱力はピカイチだしダンスも上手いからどうしようもない
人間完璧じゃないって六花の事を説明するのに適した言葉だと常々思うよ
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