宝物♪
□貴方と結ばれた日
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今日、この日。
トリグラフの街は何だか華やかになっていた。
「うぅ…緊張する…」
「同じく…」
トリグラフにある教会の控え室にて、緊張すると言ったのはルウィナ。何故か、それに同調するようにエルも頷いているが。
「ふふ、それはそうよ♪だって今日はルドガーがとルウィナの結婚式なんだから」
ふわふわと笑いながらミュゼは色とりどりの花を持ち、楽しそうだ。
「あぅ…」
楽しそうに笑うミュゼだが、ルウィナはやはり、恥ずかしいような、嬉しいような、で顔を赤くしていた。
「そういえばね、ルドガーとメガネのオジサンの妹さんも結婚式に来てくれるって」
「あら、ルドガーの妹?ルドガーってば妹いたのね。ルウィナは会ったことあるの?」
「ううん。噂は聞いたことあるよ。おっとりした女の子だって」
ミュゼの言葉に、ルウィナはふるふると首を横に振り、噂は聞いたことがある、と告げた。
そんな中、へえ〜早く会ってみたい♪とエルはウキウキ楽しそうだ。
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