小ネタ集

□まるマ
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 君がいなくちゃ始まらないんだよ。

 みんな、君を頼りにして、敬愛して、ときには呆れて。
 だけれど、君がいなくちゃちょっとだけつまらないのさ。野球だって、ポジションに立つ人が欠ければ出来ないでしょう?
「渋谷」
 君は太陽だから、昼間は眞魔国にずぅっと光を降り注ぐのだろう。夜になれば僕が暗闇を照らし出す。代わりなんていない。代わりになる人が出てくるのは、君がマ王を辞めるとき。代わりに国を照らし出してくれる。
「なんだよ、村田」
 君はそのまま、真っ直ぐでいてくれ。たとえ無鉄砲だとか、そう言われようとも。自分の正義を貫く君が、好きなんだ。

「なんでもないよ」

 笑ってみせると、渋谷は複雑そうな表情をした。




END

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