「ツバサいー加減起きろよ」
開かれた扉の音と掛けられた声で目が覚めた
日も沈み、すっかり辺りは真っ暗になっていた
昨晩の出来事をグレイから聞きショックを受け、もう一度寝て起きたら夜だった
「ツバサ気分はどうよ?」
「あまりよろしくはないのであります」
「何だそれ?」
自分の侵した失態に未だ立ち直れずにいる
あぁ、二日酔いは大分マシになったんだけども…
ルーシィごめんね
キスの相手がまさかの女だなんて
今度謝りの手紙書くね
何なら切腹してお詫びするよ…
今にも涙が出そうな情けない顔をしたツバサの悩みは少しズレていた
そんなツバサをまた疑問符を沢山頭の上に浮かべて見るグレイ
「ツバサ腹減らね?」
「減ったー」
「だよな、朝から何も食ってねえもんな」
「お腹と背中がくっつくぞー!」
「また飢え死にするな」
「そうだね」
「食いに行くぞ!」
「賛成であります隊長!」
腹が減っては戦はできぬ。
正にこう言うことを言うんだな
うんうん、と一人頷き空腹のツバサは昨晩の失態を後回しにした。
ツバサの短所
どれだけ悩んでいようが、空腹に勝つもの等無い
お腹が空いていれば重要な出来事も後回しにする
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