Show Girl

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ツバサはナツとハッピーと仕事に行った
だから今日は俺は一人だ

あの日以来…
ツバサのいつもの腹痛の日以来だ
俺は何故か、アイツの顔がまともに見れなくなった

ツバサは男だ。
でも最近の俺はおかしい
ツバサを見てると何故か…
なんかモヤモヤっつーか俺が俺で無くなる気がして…
顔から火噴きそうなぐらい、恥ずかしい話だが

ドキドキすんだ…

はあ…
やっぱ俺おかしいよな、病気だよな、何処の乙女だよ…

相手は男だぞ?

どうしようも無いこの気持ちに無性に腹が立ち、気が付けば別に思っても無い事を吐いていた
アイツ怒ってんだろな…


「はぁ…」


グレイはあの後、居心地が悪くなりギルドから出た
ミラから言われたことは、全て当たっていた為、余計に居心地が悪かった

言われなくても分かっている
ツバサがこれっぽちも悪くないことぐらい…

歩きながら先程のやりとりを思い出し一人盛大な溜息を吐いた

こんなにグレイを悩ますと言うことは、男に成り切れていないツバサの方に問題があるのだが、まさかツバサが女だと知る筈も思う筈も無いグレイは、やり切れない気持ちで、いっぱいだった。


「ルーシィ何してっかな」


不意にあの場にルーシィが居なかった事を思い出し、グレイは暇潰しにルーシィの家に向かって歩き出した





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