Show Girl
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「ナツ、ツバサが居ないよ」
「どこ行ったんだアイツ?」
ナツとハッピーは一通り屋敷を探検した後、偶然にもツバサがホルダーの部屋に入るのを見掛けたので、そのままツバサを見守っていた
だが、目を離した隙にツバサはホルダーと共に居なくなっていた
「ツバサヤベェかもな」
「あい。襲われてなきゃいいけど」
「こうしちゃ居られねえ!!ハッピー!探しに行くぞ」
ナツとハッピーはホルダーの趣味を知っていた
依頼書に書いていたからだ。
だがそれをツバサに言ってしまうと一緒に仕事へ行ってくれる訳がない
だから、ツバサには仕事内容や報酬内容等を簡単に説明した
尚且つ、ホルダーの部分は巧い事かくしてツバサに依頼書を見せていた
因みにルーシィは一緒に連れて行くと間違い無くツバサを庇って仕事に成らなさそうな為、連れて行かなかった
それは、グレイも同じだった。
「ツバサ顔は女みてーだしな」
「もうホルダーに襲われてたりして…」
「…ヤベェなマジで、」
「あい…寒気がするね」
「急いでツバサ捜すぞ!!」
二人は青ざめた。
最悪の状況を考えたからだ
ホルダーはそう、男好きだ。
だからこの屋敷にも男しか居ない、女なんか居る筈がない
「ツバサドコだァ!?」
「ナツ静かにね」
「おぉ、悪ィ」
二人は姿の見えなくなったツバサを、血相を変えて部屋中を探しに回った。
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