Show Girl

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「あたしはツバサから離れないからね!」


ホルダーの件が解決し、報酬を受け取ってギルドへ帰る道中。
ルーシィはずっと私の腕に絡まっている
ことの発端は数10分前に遡る。


「お父さん!」


こう言うのを感動の再会、って言うんだよね?
ハッピーの姿が無いと思っていたらプリンちゃんを呼びに行っていたみたいだ
駆け寄るプリンを抱留めたタルト
その姿が何とも微笑ましかった

この屋敷に潜入して仕事の為に着た事のないメイド服を着せられた。
挙句の果てに今回の件の主犯、ホルダーに襲われそうになった
そして、何故か居る筈の無いグレイが助けてくれた

思い返せば、色々大変だった
ブン殴りたい人も約二名居るしな
そう心の中で毒づき、横目でナツとハッピーに睨みをきかせるツバサ

まあ、依頼も無事成功。
何よりプリンちゃんの笑顔が見れたから結果オーライだ


「ツバサさん!!」

「良かったな!」

「本当にありがとうございます」


そう言ってプリンちゃんは、タルトさんから離れ私に抱き着いて来た
そんな二人を引き剥がそうとルーシィは、今にも走り出そうとしていたが、グレイにより止められていた


「私が弱かったばっかりにプリンには辛い思いをさせました」

「親父、頑張れよ!」

「あい!プリンを泣かしちゃダメだよ」

「皆さん本当にありがとうございました。これからまたモンブラン家を立て直して行きます」


タルトさんは本当に申し訳なさそうな顔をしていた。
この人も被害者の一人だもんね


「これからは、母さんの分まで生きよう。いつまでもくよくよしていたら母さんに笑われてしまう」

「うんっ!」


やっぱり親子は離れてちゃダメなんだね





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