Show Girl

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「ナツの…ナツの…!はぁ…」

ルーシィは盛大に溜め息をついた
拳を握り締め、プルプルと震えて怒鳴り声をあげるんじゃないかと思ってしまったが…

何故か溜め息。


「ナツなら有り得るわね」


只今ルーシィ宅。
ルーシィに女である事がバレてしまい私は逃げ出そうとマグノリアから去ろうと決めたのだが、ルーシィの優しさで出戻った

今、思い出すとあの時の自分って物凄くダサい
一大決心して出て行こうって決めたのにも拘わらず、ほんの数分で帰って来るなんて思ってもなかった

あの後、ルーシィと一度は纏めた荷物を部屋に片付け疲れてしまいそのまま二人で寝てしまった

目が覚めたら毛布がかかっていたので、たぶんグレイが掛けてくれたのだろう
寝起きでボーッとしていたらルーシィも目が覚めたらしく、目を擦って私を見た
目が合って自然と二人で微笑む

そうしていたら、部屋の扉がギーッと音を立てて開いた


「起きたか?」

「グレイ何でいるのよ?」

「誰の家だと思ってんだよ」

「毛布サンキューな!」

「あぁ、風邪は大丈夫か?」

「すっかり良くなった」


そう。
本当にすっかり良くなった
仮病と言う名の風邪は、ルーシィという病原菌でもあり薬で治った

私が今こうして居られるのもルーシィのおかげ


「あたしの熱ーい抱擁で治してあげたのよ!」

「はあ?」

「ねっ!ツバサ」


 …強ち間違いではない
ルーシィが笑顔で私に振り返り同意を求めて来たので、若干苦笑い気味にそうだなと答えた





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