Show Girl
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みんなー働けよー頑張って動けよー!
「ツバサさんお茶どうぞ」
「サンキュー!」
街の女の子からお茶を貰った。
この街の人達は優しい人達で溢れている
特に女性の方達は本当に優しいの何の
今だって木陰で休憩していたらお茶を持って来てくれたしな
私がその辺にボケーッと突っ立っていても女の人達がお菓子やらお茶をくれるのだ
みんないい人だなー!
「って、テメェはさっきらずっと休憩しっぱなしだろーが!?」
「そんなこと言ったって貰った物を放って仕事するなんて失礼だろ?」
頂いたお茶をズズーッと音を立てて飲む
呆れるグレイは溜め息吐き隣に腰を下ろした
「休憩してないで動けよー」
「アホか!お前の何倍も動いてるっつーんだよ!」
グイッと顔を近付け凄んで言うグレイ
実はそうなのだ。
私はと言うとさっきから仕事もロクにしていない…と言うか出来ないでいた
少し休憩するつもりで木陰に腰を下ろし休んでいたら街の女の子が何かをくれる
喜んでソレを受け取り一息ついて仕事に戻ろうと思えばまた別の女の子が何かをくれる
その繰り返しで少し所か大分休憩してしまっている
そうしていると、段々怠け出し重たい腰を上げられずに居たのだった
「その茶、俺にもくれ」
横からグレイの手が延びて、私が貰ったお茶を一気に飲干す
「ヨシッ!休憩いっぱいしたし、やるかー!」
立ち上がりうーんと両手をあげて背伸びを一つ
ヤル気モード満々の私に釘を指す一声が飛んだ…
「そろそろ、休憩にしようか」
ちょっとエルザー!
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