Show Girl

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‘覚えていないだろうが…’

「何を?」

‘遠い昔の記憶だ’

「全然」

‘そろそろ思い出した方がいい。これからの未来の為にも…’

「…?てか、アナタは一体誰なの?」

‘直解る。ツバサ死ぬなよ’


――――


二日目。


「やっぱりツバサのアレって生理痛のことだったんだ」

「あい…」


女の子の日二日目。
昨日以上にお腹を抱えてうずくまるツバサを見舞いにやってきたのはルーシィ

朝はグレイが起こすも、あーだとかうーだとかで全く会話にならないツバサに昨日以上に会話が成り立たない事を理解し今日は休んどけと声を掛けたグレイは復興作業へと出て行った

丁度昼休憩に差し掛かった所で、ルーシィはツバサを心配しお見舞いにやってきた


「月に一回定期的に来るアレ。なるほど、女の子だもんね辻褄が合うわ」

「男になりたい…」


ツバサのポロッと零した発言にルーシィが食い尽く。

是非男になって!と…
これはルーシィの心からの願望なのだ

まあ、そんな冗談も言ってられず、芋虫ツバサを見かねて今最も欲しいだろうツバサに持ってきた物があった


「そんなツバサちゃんにプレゼント!はい、痛み止め」


笑顔でツバサに差し出したのは丸い固形の薬。
それを見たツバサは声も出せない程の嬉しさを噛み締めた

大袈裟な…
と、思うかもしれないが今のツバサにとっては、何よりも嬉しいプレゼントだった


「ルーシィ!ありがとー」

「どういたしまして」


その嬉しいと言う表現をルーシィにハグすることで表した
ルーシィにとってもツバサからの思いがけないハグが嬉しいプレゼントになったと言うのはルーシィだけの胸に秘めておく。






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