Show Girl

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「今日家泊めてくれる?」

「…!帰って来て早々、その嬉しい申し入れは何!?」


マグノリア駅
約一ヶ月半ぶりに帰って来た。
思えばこの一ヶ月半、色々な事があった

風呂とか大変だった
ご飯は美味しかった
街の住人は、主に女の人達は凄く優しくて色々してくれた
街の復興作業、大変だったけどそれなりに楽しかった

一番の衝撃は、ずっと霧が掛かって思い出せなかった昔の記憶を取り戻した
アオイとの再会
両親を殺した張本人
グレイのこと
モモのこと

一時は生死をさ迷った
でもそれは、仲間がモモが…
私を起こしてくれた

この一ヶ月半で本当に色々な事が有り過ぎた
頭の整理が実はまだ全然出来ていない

だけど、妖精の尻尾は最後まで妖精の尻尾だった
せっかく直した家は最後にまたナツが暴れて半壊状態。
直した家をまた一から直した為、予定していた帰る日より二週間も遅く帰って来た


「実は話すと長くなるんだけどさ、」

「テメェ、逃がさねえぞ!」

「でで出たーー!?」

「良い所で邪魔しないでよー!」


ルーシィに耳打ちし、今日の寝床の交渉中に奴は現れた
首根っこを掴まれる
それに驚いて声を張り上げた
ルーシィはそんなグレイを見てプリプリ怒る


「離せー!俺怪我人って言ってんのに、首根っこ掴む奴がドコに居んだよ!?」

「此処に居んだろーが!」

「話し終わらせてんなよ!?頼むから離してくれー」

「離したら逃げんだろ?俺はいつから待ってると思ってんだ!?逃がさねえよ」


目覚めてから私はグレイから逃げ回っていた
逃げるって言ってもあからさまに走り去るとかはしてないよ?

グレイには色々バレてる…ハズ…

話をそっち方向に持って行かれる前に走り去っていた

ん?矛盾してるな…
私あからさまに逃げてんな…





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