Show Girl

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「………ッ、」

「んー?どうした?」


風呂から上がったグレイは上がるなり目を見開き固まった
ソファーに座るツバサの目の前で止まったグレイに首を傾げる


「イヤ…なんでもねえ…」

「変なグレイだな〜!ってかこの家でサラシ巻かない日が来るなんて、やっぱ楽チンだよなあ」


しみじみとそう言ってツバサは両手を頭の後ろで組んだ

グレイが固まった理由。
それは、ツバサの胸元に違和感があったからだ

家の中ではサラシを巻かなくていいか?と言われて好きにしろと言ったのは自分
早速決行したツバサはサラシを巻かずブラジャーを身に付けている

つまり、今まで無かった胸があると言う事だ

男は偽りの姿
本当は女なので胸が膨らんでいるのは当然の事だが…


「気持ちわりィ…」

「なんだと!?」


胸の膨らみはツバサが女だと主張している
だが、初めて見た女ツバサの姿にグレイは一度引っ込めた言葉を零した

ツバサはグレイの聞き捨てならない発言に、立ち上がって抗議する


「女体化したツバサを見てる気分だ」

「したんじゃなくて元々女の子ですけど!」

「知ってっけどよ?ツバサのソレはある意味衝撃だ…」


俺の知っているツバサは、幼少期で終わっている
まな板ツバサしか知らない

ギルドに入ってからのツバサは男だったから、それもまな板ツバサしか見たことがない

それで最近分かった事実は、ツバサは女で幼少期一緒にバカやった友達だと言うこと

記憶の中には胸の膨らんだツバサは何処を探しても居ないが、それが今目の前に居る…


「女だな…」

「改めて言うなよ!?ルーシィとかミラには負けるけど、寄せればあるんだぞ?ホラッ!!」


性別は偽っているが列記とした女の子ツバサは、意地になってきだし両腕で胸を挟み真ん中に寄せだした。





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