Show Girl

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ツバサの身体を考慮した上での選んだ今回の軽い仕事

小さな村を歩き回る盗賊なんて大した事は無いだろう
身体慣らしには丁度良さそうだ


「温泉地!これは一緒に入らなきゃよね〜」

「ルーシィ顔臭いぞ」

「どー言う意味よ!?」


一人ニヤニヤと笑うルーシィにナツが怪しげな顔で言う
キモイとかならスルーしていたかもしれない
だが、臭いなどと言われれば反論するに決まっている


「気を取り直してっと、ツバサ張り切って行くわよ!」


ナツをキッと睨み付けてツバサの横に移動したルーシィは腕に絡み付いた。


「ルーシィ張り切ってんね」

「あそこは温泉地よ?美容にも良いし、何より一緒にお風呂…フフフ…」


嬉しそうに、楽しそうに言うルーシィ
そんな彼女から怪しい笑みと共に返って来た返事
若干苦笑い気味のツバサの横にナツが来て耳打ちする


「ツバサも言ってやれ!顔臭いぞって」

「そんな事ばっか言ってっとルーシィに怒られんぞ?」

「だからこうして小声でだな、」

「…ナツ」


聞こえてんのよー!とツバサから離れたルーシィはナツに豪快なパンチで殴り飛ばした


「だから言ってんのに」


飛んで行くナツに呆れた様に笑ったツバサ
猫も猫なら飼い主も飼い主って言うのはまさにこういう事だ


「つかお前の顔が一番臭ェんだよ」

「…にゃにしゅんの」


なんだかんだ言っても顔が緩みっぱなしのツバサの両頬を抓ったのはグレイ
びろーんと延びた頬に上手く喋れずグレイを見上げる


「何が良い?ケリかパンチ」

「…すまん」


手を離したグレイに蹴る体勢と殴る体勢を同時に取ったツバサに即座に謝った


「で、鳳仙花村になんかあんのか?」

「おう!」


仕事が終わったら会いに行こう





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