Show Girl
□36
1ページ/9ページ
「せっかくまた会えたのに…嫌だ!」
すぐ近くに居るのに
手を伸ばせば触れられるのに
お別れなんて、耐えられない
涙を流すな?笑えって?
今の私にはそんな事出来そうにないよ…
――――
「まだ目が回ってる〜」
ハルとナツにより、グルグルと回されたツバサは焦点が合わずグレイに抱えられていた
そんなツバサの姿にご満悦の二人は腹を抱えて爆笑中。
別に面白いっちゃ面白いんだが、腹を抱える程面白いかと言われりゃそこまでの光景
「なんか分かんねぇけどよ?」
「笑いが止まらねえよな!」
そう言って顔を見合わせたハルとナツはブブッと吹き出し更に爆笑
この場の雰囲気の所為か、それとも二人が意気投合し過ぎなのかゲラゲラと豪快に笑う
「季節コンビ覚えとけよ?たっぷりとお返ししてやる」
「そのフラフラで言ってもなんの怖さもねぇっての」
「あぁ!?グレイはどっちの味方だ!」
焦点の合わない瞳をグレイにぶつけたツバサは、本人は睨み掛かっているつもりだが、グレイから見れば睨まれているなんてちっとも思わない
どっちの味方だと聞かれても…
回答に困る質問にグレイは口を開けた
「ツバサどっちがいい!?」
「へ?」
「勿論、私に決まっているな?」
「は?」
バタバタと突然走り寄って来たルーシィとエルザがポーズを取り出した
二人は只今バニーガールに身を纏い中…
「何のお話でしょーか…?」
「だーかーら!エルザかあたしどっちがいいかって話し!」
「夜這いの仲だ、私に決まっているだろう」
「まだ引っ張んのそれ…」
「お風呂の仲には負けるけどね!」
「ルーシィまで…」
決着の着かないバニーガール対決。
拉致があかない勝負の勝敗をツバサに決めてもらう為に有ること無いことを引っ張り出し張り合う二人にツバサは苦笑いを一つ
そんな長いようで短い夜は笑いに溢れていた
⇒