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□アレが言いたい!
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「ツバサちゃん、顔が緩みっぱなしでキモイぞ」

「そうなのグレイ君!ニヤケが止まらないの〜キモくてもいいの〜!」


自宅にて。
ソファーに座るツバサの顔が気持ち悪いぐらいのニンマリ笑顔
嫌みを吐くも効果ナシ
敢えて、ちゃん付けで呼べば、更に顔を緩ませ女ツバサで返事をしてくると言う、それも更に気持ち悪い光景


「良い日を作ったよな〜明日が楽しみで仕方ねーよー!」

「明日?」

「グレイも俺にお菓子くれないとイタズラされちゃうからな〜」


女になったかと思えば、男に戻ったツバサはイヒヒと意地の悪い笑みを浮かべて指を指した

明日?
ツバサが喜ぶ様な日なんかあったか?
お菓子にイタズラ…アレか。


「…かぼちゃの日か」

「ハロウィンと言えハロウィンと!」


かぼちゃの日でも間違いではないが、可愛く無さ過ぎる
グレイは、一緒だろ?と言うけど断じて一緒では無い!
かぼちゃの日とか、かぼちゃその物をくれそうだ…

明日はハロウィン!
私はお菓子を貰うんだから


「Trick or treat!!予行練習ー!発音バッチリだろ?これで貰える〜」

「発音の問題かよ…」


妙に発音の良いツバサは、予行練習と言い、当日でも無いのに笑顔で菓子をくれと言わんばかりに両手を俺に広げた


「グレイも言ってみろ!そしたらグレイに今一番必要なモンやるから」

「とりっくおあとりーと」


張り切るツバサにグレイは棒読みで言う
それに不服そうな顔をするツバサは、取り敢えず言ったグレイにあるモノを渡した


「グレイが今一番必要なモンはこれだ!」

「俺の服をなんでツバサが持ってんだよ?」

「グレイが脱ぎ散らかしたからだろー!」


ツバサに指を指され言われたグレイは、下へと視線をやった
当たり前のパン一姿にいつもなら何かしらの反応をするグレイだが、今日は何も言わず視線をツバサに戻した


「服はいらねえ、お菓子くれ」

「グレイにあげるお菓子は無い!服着ろ服を」

「あぁそう…じゃイタズラだな!」

「なんかおかしいー!来るな寄るなー!?」


キャアーと悲鳴を上げ、突如無意味に始まったグレイのイタズラ
それは正に露出魔の様にツバサを追っかけ回す変態グレイ


家の中で暴れまわる二人の夜は、息が切れるまで続いた…。





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