Extra

□Monday!!
1ページ/1ページ


お好みの方をどうぞ!の続き的なお話
・ルーシィと制服登校!
・少し百合っぽいですが…
・それでもよければスクロール^^




少し早めに着きすぎた待ち合わせ場所で想い人を待つ
星霊キャンサーにバッチリセットしてもらい準備は万端だ


「ごめんルーシィ、待った?」


チェックのズボンにカッターシャツを少し覗かせセーターを羽織ったツバサに見惚れる事、一五秒…


「ルーシィ?」

「…ハッ!」


呼んでも返事をしないので覗き込み呼べば、我に返ったルーシィが目覚める

月曜日、今日はルーシィの日だ


「ツバサー!」

「うォオッ…!?」


目覚めたルーシィは恒例のタックル基、熱いハグでツバサを押し倒す

仮にも今は外な訳で、このタイミングで抱きつかれるとは思わずツバサはコンクリートの地面とルーシィに挟まれる事に


「おはよーツバサ〜!」

「お、おはよう…」


ルーシィは今日も素敵に可愛いようだ…

人が行き交う中、腕を組みべったべたにくっつくバカップルが一組。


「……歩きにくくね?」


がっちりと腕をホールドされ隣を歩くルーシィに言うと、


「制服デートなんて滅多に出来ないんだから!それにグレイには持ってかれちゃうし…ツバサは大好きだけど女の子だし…あぁ、でもやっぱ好きだなぁ」


最後は独り言の様に…
色んな物と葛藤するルーシィを本当に素直で可愛いなと思った

そしてここからルーシィの大逆転劇が起こることに


「何言ってんのルーシィ?俺は最初っから男じゃねえか」


変なこと言うなーと隣で呆れた様にツバサが笑う
イヤ、そうなれば願ったり叶ったりな話だが

ツバサが男なら…!と何度思った事か
いつものルーシィなら喜びたおしていても良さそうだが


「ツバサどうしたの?頭打った?」


おかしな事を言うツバサが逆に心配になる
進んでいた足を止めてツバサに向き直り頭をペタペタと触る


「俺は女みてえにチビのガリかもしんないけどな?ホラ、」

「…サラシよね?」


いつになく男らしい言葉遣いに目をぱちくりさせていると、頭の手を取り胸元にルーシィの手を置く
そうすれば、真っ平らなツバサの胸に触れた

当たり前にあると思われる膨らみはサラシで潰しているんだろうと聞くルーシィに、まだ疑うかとツバサは息を吐いた


「なんか俺がさも女みたいな言い方してるけどな、俺ちゃんと男だから。あっ、なんなら見るか?下も」


ニタァと笑って言うツバサにルーシィのテンパり度は最高潮だ

一体ツバサに何が起こっているんだろうか?


「ルーシィ…」


低く名前を呼ばれたかと思いきや、ルーシィはいつの間にかツバサの腕の中に

いつもは自分から行くくせに、逆になると胸の高鳴りは煩い程にバクバクしていた


「好きだ」

「え、」

「こんなヤツだけど、これからも好きで居てくれるか?」


少し上の位置から見下ろす様に言ったツバサの瞳にルーシィは吸い込まれそうだった

何が何だか分からないが、ツバサを好きな事には変わりない
ルーシィの答えは当然、


「もちろん!ずっと大好きで居るんだから」


少し頬を染めて言ったルーシィはとても可愛く、愛らしい
ドキドキと煩い胸に手を当てて夢みたいな出来事にルーシィは聞いた


「夢じゃないよね?」

「んな訳ねーだろ?」


そう言ったツバサは、ゆっくりと下りていきルーシィの唇まであと数センチ…

完全に瞳を奪われたルーシィは、されるがままに瞳を閉じ柔らかく暖かな甘い一時を待った


「ルーシィ危ないッ!?」


突如、おでこに痛いほどの衝撃が走った
甘い一時を待っていたはずが、何故か痛い一時を…


「大丈夫か?いま完全に歩きながら寝てたよね」

「……ツバサ?」


電信柱と熱い包容をする自分を心配そうに覗き込むツバサをルーシィは本日何度目か、目をぱちくりとさせる

目の前のツバサは、朝同様にチェックのズボンにカッターシャツを着セーターを羽織っていた
ここまでは至って普通だ

でも何故自分はツバサとではなく電信柱と抱き合っているんだろうか?

男…告白…キス…寝てた…ツバサ…?

こんがらがる頭をフル回転させ、単語を拾ったルーシィは、


「ゆめーーーーー!!!!」


と、電信柱に抱きつきながら叫んだ

そう、途中からは脳内美化されたツバサとの妄想いっぱいユメいっぱいのただの夢物語

今日と言う日が楽しみすぎて夜更かししたルーシィは、登校中歩きながら寝ると言う器用な事をしていた


「胸あるのね…」

「ん?今更何言ってんだ?俺一応女だし、ルーシィには真っ先にバレたしね」


我に返ったルーシィはツバサの胸元をペタペタと触る
男装中とは言え、今日はサラシを巻かなかった胸は女の子を主張していた

全てが夢だった事を心底悔やんだルーシィは、落胆し直ぐに笑顔を作った


「まっ、なんでも良いわ!ツバサが好きな事にはやっぱり変わりないしねー!」

「ん?俺も好きだぞルーシィ」


夢の中じゃないツバサにも告白されたルーシィは、何だかんだ言ってもこれがツバサだと思った
全く訳の分かっていないツバサは、あまり気にする事も無
く止めていた足を進めてルーシィに再び腕を組まれながら学校へと向かった


そんな二人の月曜日。



Monday!!
(どうせ夢なら最後までツバサとさせてくれとも良かったのに!)
(…一体、なんの夢見たの?)

.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]