Present

□Wonderland
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「姫、こちらへどうぞ」


三人の男性が居ました
今日も女性をエスコートし、持て成しています。

今日もカッコイイ!
あたしにはキラキラと輝いて見えます

女性陣は三人の虜、そんなあたしは彼の虜
見ているだけで幸せ

そんな個々はホストク…ではなくて、ブルーペガサスのギルドです


「ナナシチャン!」


彼をずっと目で追っていたら目が合った
そしてあたしに気付いてくれたようで素敵な笑顔を向けこちらに向かって来た


「ヒビキ…さん!」

「さんは要らないって言ってるのに」


そう言って微笑んだ
面とむかって呼び捨て何て恥ずかしくて出来ない

あたしの王子様ヒビキさんとは最近話せるようになった。
ずっと遠くから見ていられるだけで幸せだった

あたしの目の保養だったのだ

顔も普通。
体型も普通。
何もかも普通…

普通すぎるあたしなんて眼中に入っていないに違いない

そんなある日、ヒビキさんがあたしに話し掛けてくれた
すごく嬉しかった
普通人間のあたしに話し掛けてくれたことが


「ナナシチャン今日はご機嫌だね」

「そ、そうかな?」

「ずっとニコニコしてるよ」


しまった。
思い出してニヤニヤしていたのが顔に出てたのかな…

あぁ、恥ずかしい
ヒビキさんにこんな顔見られるなんて


「ナナシチャンちゃーん」

「イヴくん」


カッコイイより可愛いの部類に入るイヴくん
こんなあたしにもキラキラとした笑顔を見せてくれる


「ナナシチャンちゃん今日も可愛いね」

「そんなこと、」

「大好きだよー」


悩殺…

そんなキラキラの笑顔でサラっと大好きとか言われたらあたしどうにかなっちゃう


「こっちへ来い」


イヴくんの発言に固まっていたら腰に手を回された
回して来たのは、


「レンさん」

「別にイヴに妬いた訳じゃない」


頬をほのかに染めたレンさんがそう言った

ツンデレ…
こう言う遠回しの言い方のことを言うのだろうか

ていうか妬いてくれたんですか!?



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