Extra Joyful

□アホ毛アホ面二人組
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「ただいまー!ってミサカはミサカは返って来ないと分かってて言ってみたり」


そう言って玄関ドアを勢いよく開けた打ち止めは相変わらずの元気な声を出してそう言った


「レータがお帰りーって駆け寄って来るレアシーンも見てみたいけどね〜」


今日のパシり対象者、トモはミサカとコンビニへ行って帰って来た所だ
袋にどっさりと入れたコーヒーは右手
それと同じくらいどっさり袋に入ったお菓子は左手に持つ


「トモ早く食べよう!ってミサカはミサカは左手に持つ袋に視線を向ける」

「そーだね、三時のおやつに間に合わない!」


ただいま時刻は二時五八分を指した所
おやつ〜おやつ〜と二人は嬉しそうに、またそれを三時ピッタリに食べる為に二つのバタバタとした足音がリビングへと向かって行った


「いただきまーす!ってミサカはミサカは口に一つチョコを放り込んでみる」

「トモちゃんは一つ所か二つ放り込んじゃうよ〜」


スライディングで駆け、キキーッと音がしそうな勢いでソファに腰を降ろした息ぴったりの動作の二人。

座るなりお菓子の袋を広げ、三時ピッタリに口の中へお菓子を放り込んだ


「ミサカさん今日もバッチリですな」

「予定通りです隊長!ってミサカはミサカはトモに敬礼して勝ち誇ってみたり」


最近の習慣になりつつある、三時のおやつにキャッキャッ言いながら食べる手を止めない


「ミサカミサカ!」

「どうしたの?ってミサカは首を傾げてみたり」

「此処に一本のポッキーがあります」

「うんうん」

「ポッキーと言えばポッキーゲームだー!ってことでハイ」


ベタな親父臭いゲームにテンション最高潮のトモは、加えたポッキーをミサカにずいっと近付けた


「おぉっ!コレは‘ゴウコン’とかでやる遊びだねってミサカはミサカはキラキラした眼差しを向けてトモの差し出したポッキーの反対側を加えてみる」


この遊びは女同士でやるゲームではないと言うことなどお構い無しに満面の笑みでお互いを見つめ合う

トモのスタート〜と言う合図と共にお互いが両方から食べ進めて行く
段々とお互いの顔が近付いて来て、残り一口の所でポキッと音をたてて折れたのはポッキー


「この先は好きな人とね〜」


そう言ってトモは口に残ったポッキーをもごもごと食べた
突然折れたポッキーに目をパチクリさせてトモを見た打ち止めは状況を理解して笑った


「じゃあ今度もう一回トモとする!ってミサカはミサカは次の約束をしてみる」

「またやんの?次は本当に奪っちゃうぞ〜」

「ミサカはトモが大好きなんだよってミサカはミサカはトモに抱き付いてみたり」


そんな打ち止めの一連の行動にトモの胸がキューンっと高鳴った瞬間だった

このちっさい子可愛すぎでしょ!

やっぱりキャッキャッと三時のおやつを満喫する二人の笑い声は部屋中に響いた





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