LOG置き場!

□週刊ソーサラーA
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「特集ページ作るから質問に答えてくれないかい?」

「…嫌です」

「好きな食べ物は?」

「牛!牛に決まってんだろ?特にステーキなんてな〜脂たっぷりのったヤツは最高だよな〜」


嫌と言いつつも、しっかり記者の質問に答えるツバサ
食べ物の質問と言う事もありツバサは好物の牛について語り出す


「ツバサに負けた…」

「ルーシィやっぱり知名度低いんだね」

「うるさいわよネコー!」


記者のCOOL!!と言う興奮の声が響き渡り、今だに牛について語るツバサを余所にうなだれるルーシィ


「って…つい、熱くなってしまった!コホン。…俺はナツだ」

咳払いを一つ。
牛と言うキーワードに記者同様に興奮してしまったツバサは我に返った
いつかボロが出てしまうのではないかとビビって、取材は受けたくなかった


「うんうん!ツバサはしょーもない冗談も言える、と」

「しょーもないゆーなー!」


ナツに着せられた服をまだ身に纏っていた私は今更ながら自分はナツだと言ってみる

でも…しょーもない言われた。


「ツバサはあっち!」

「Ohーーー!サラマンダー!ツバサを拾って来たのはサラマンダーって本当かい?」

「うっせー!ツバサを物みたいに言うんじゃねェエエエ!」


そして週ソラの記者ことジェイソンは激しく殴られ飛ばされた

しょーもないと言われたけど、そのしょーもないネタを引っ張ってみる
ナツによりナツにされた私はナツに向かって指を指したのに全く私の発言をスルーして、逆にナツに質問しに行った

てか、ナツも私を拾って来たって言ってたくせに…


「流石サラマンダー、応答も豪快…と」

「ホント、プロよね…」


床に倒れたままメモる記者。
私もルーシィの意見に賛成だ
ナツは相当あの記者が嫌いらしい


「グレイだー!COOL!!今日も脱いでんだなー」

「‘も’って言うんじゃねえ!」


とか言いつつもしっかりズボンを脱ぎ捨て、パン一姿のグレイ


「所でツバサと同棲してるってのは本当かい?」

「あぁ?テメェ、同棲とか響き悪すぎんだろ、それがどうした」

「キターーー!本日のトップニューーース!!!!」


何だか話しを大きくされているような気がするのは私だけでしょうか…?
記者さん超が付くほど興奮してんですけど


「禁断の愛…将来が不安っ、と!」

「いらんこと記事にすんなー!」

「不安ってなんだよ!?」


このイカれた記者をどうにかしてください…

禁断の愛ってなんだよ!?
嫌な予感はしてたけど、まさかこう言う風に結び付くなんて思ってもみなかった
流石にそこは私もグレイも全力でツッコミを入れる


「あの〜ツバサのことならあたしに聞いてくれても…」

「ん?」


先程から全くの無視を受けていたルーシィは自ら記者に言い寄ってみた。
記者はルーシィとガッチリと目を合わせた、筈が…


「ガジルだーー!ツバサについて詳しく聞かせてくれー」

「ちょっとー!」


明らかにガジルよりかはツバサの事を分かっているルーシィはそんなガジルに負けた事にガクッとまたうなだれる


「ただのガキだ」

「クォーーール!!!!なんだかんだ言ってもガジルはツバサのお父さん…と。」

「全然関係ねーし!」


この暴走記者ホント止めてくれ…
ガジルの答えに果たしてお父さんと繋がる所はあったか!?

もう嫌だこの人…


「Ohー!ルーシィじゃないかー!」

「待ってましたっ!」


記者はガジルの返答をメモった後、発見したルーシィに駆け寄って行く
それを嬉しそうにルーシィは指をパチンと鳴らして笑顔で記者を迎えた


「毎晩、ツバサを襲ってるってのは本当?」

「人聞きわるーっ!」

「クール!クゥール!COOOOL!!!!グレイとルーシィでツバサの取り合い!三角関係乞うご期待だな」

「あたし何も言ってませんけど!?しかもグレイと取り合いって何よ?あたし負けるに決まってる…」


ツバサの正体を唯一知るルーシィは先を見れば男であるグレイの方がツバサと関係を持つことが出来る為、つい本音を零した瞬間だった

もうここまで来たら何でもありなんだろうか…
ツッコむのも疲れて来るこの記者
どーしても禁断系の恋物語の記事を書きたい訳か!?
それって結構…イヤ大分、私の印象が悪すぎやしません?
記事にするならもっと、いい質問してくれよー!!
ってなんでこの記者、ちょっと話しズレてるけど私の身の回りの話し知ってんだよ!?

週間ソーサラー記者、ジェイソン恐るべし…


「ツバサ、サンキュー!来月発売の雑誌に載せるから見てくれよ!また来るなー妖精の尻尾〜」


最後は私の手をブンブン振り回す様に握手をして嵐の様に去って行った


後日…


「アイツ、ホントにそのまま書いてるし!禁断ってなんだよ!?てか俺の牛ネタちっさ過ぎ!!」


発売された雑誌を手に取り、皆で覗き込む様にして見る

雑誌の内容はあの日の出来事をそのままに書かれていた。
特に禁断の愛とガジルはお父さんと言うキーワードはデカデカと書かれていたとか…

その日ツバサが受けた質問は実は好きな食べ物は?だけだったりする
肝心の本人への質問のくせに一番小さな記事だった


「もう絶対、取材なんか受けねー!」


週間ソーサラー
(俺様はお前の親父になった覚えはねえぞ)
(言われんでも分かっとるわ!)
(禁断か…乗せられとくか?)
(寄るなグレイ!?)
(洒落にならないから止めてー!)

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