LOG置き場!
□ナニをしてもパン。
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・小ネタBと一方通行?の続き的なお話
・デルタ組と春のパン祭り!
・キャラ崩壊はいつものコトです…
・それでもよければスクロール^^
「………」
待ちに待った楽しいお昼休み
育ち盛りで食べ盛りな腹を満たすお昼ご飯の時間
机の上に持たされた大きめのお弁当箱を広げ蓋を開けた一方通行は、瞬間に蓋を持ったまま一時停止。
「おっ、弁当仲間!一緒に食べようじゃないか」
箸を口に加えた当麻が、一方通行の前の席の椅子を借り正面へと座った
「いっただっきまーす!ってなんだ?食わねえの?」
手を合わせて昨日作って味の染みた残り物の煮物を放り込もうとした里いもを口の前で止めた
弁当箱と睨めっこな一方通行を不思議に思った当麻は、中身を覗いた
「今日も購買は戦争だったにゃー」
「そんなもんにボクらは負けへんよ、お目当てはしっかりこの手の中に!」
戦争から帰って来た土御門と青髪は二人の席へ
丁度、一方通行の席を囲むようにして昼食を
そして遅かれながら、土御門と青髪は異変に気付いた
ご飯も食べずに固まる二人に
「食わないのかにゃー?二人して何見て…これはまた一方通行に似て白いことで」
「…あーアレやろ?シンプルイズザベスト!何事も素が一番やんね」
二人の視線の先を辿り、着いたのは一方通行の弁当箱
土御門と青髪は中身を見た瞬間、一旦停止した後に苦し紛れのフォローを入れた
「ふっざけンじゃねェエエ!!」
「まま、まーまー落ち着け!」
「そ、そうだぜい!これにも一応詰める行為に手間暇が掛かってるにゃー」
「美味しそうなな…!食パンやね!フワフワなんが見て分かるよ」
取り乱し漸く口を開き机をひっくり返しそうな一方通行を三人は、必死で噛みながら更に苦しすぎるフォローを入れ宥める
一方通行の本日のメニュー
真っ白なミミ無し食パン五枚
それはそれは怒り狂いたくもなる
食べ盛り高校生の昼食を食パンで済まされては
「毎日毎日パンパンパンパン…朝はジャムパン夜はチョコパン昼は食パンってかァ?クソッタレが頭イカれてンだろォが!」
最近の食卓事情に憤慨する一方通行に呆気を取られて三人は芽を丸くして哀れんだ
一体、家では何が起こっているんだと
「上条ォオオオ!」
「ビクゥッ…!な、なんでせう?」
「オマエン家のシスター連れて来い!」
「へ?インデックス?」
パンの山はもうウンザリだ。
家に帰っても学校へ来てもパンしか出てこない
打開策は一つ
あのパンの山を処理すればいいのだ
怪物胃袋インデックスならペロリと処理してくれるだろう
「カミやんだけには行かせへん!ボクも打ち止めちゃんにあーんしてもらうんや!トモちゃんにハグハグしてもらいながらパン食うんや!番外個体ちゃんに罵られながら頂くんやー!」
「…オマエは来ンな」
何も言ってないのに既にノリノリな青髪ピアス
一方通行は何か危険を察知した
何かが言っている
青髪は絶対に家には呼んではいけないと
「それよりもなんで三食パン生活なんて送ってるのかにゃー?」
「あン?春のパン祭りだとよ、皿集めるとかなンとかでアホみてェに買い込ンで来やがって、おかげで白い飯なンざ最後何年前っつー話だ」
何年前なんて大袈裟すぎるが、肉食一方通行でも白飯が相当恋しいと言う訳だ
「最強を可哀想だと思ってしまうのも可哀想な話だが…!そんな最強にはこの上条さんお手製のイモの煮っ転がしを贈呈しよう!」
「いらン。どォせくれンならそのカラアゲ寄越せ」
俺のメインがー!と唐揚げを取られ嘆く当麻
「これも食うにゃー!本日の戦利品、メロンパンだぜい!」
「顎スリ潰すぞクソが」
パンがウンザリだと言っているにも拘わらず、更にパンをあげようとする土御門
「なー!ボクも招待してくれるやんね?」
「ピアス引っこ抜くぞテメェ」
まだその話を引っ張っていたのか青髪ピアス
「レータに忘れ物届けに来たのさッ!」
忘れ物なんか別にしたつもりは無いが何を届けに来たんだトモ
…ン?トモ?
「この声はトモちゃん!」
「青サンやっほー!」
「トモどこに居るんだにゃー?」
「ココココ!つっちーココだよ〜」
「つっても姿がねえぞ?」
「はーい当麻!トモサンをそげぶ〜スタート!ヒントはね、一方通行付近ね」
別にぶち殺しはしないが…
取り敢えず、能力を使い自身を透かしこの場に居るらしいトモを捜すべく、当麻は右腕を構えて一方通行付近を目掛けてそげぶ…
「おーおー?テメェは余程俺様にブチ殺されてェンだなァ」
「残念当麻!私は別にレータの顔に張り付いてませーん」
「ち、違う!手が滑って…すまん、すみません、申し訳御座いません……不幸だーーー!!」
トモの能力を打ち消すべく、構えた右手を突き出した当麻の手は一方通行の頬を軽く殴る
数秒後、同じ様にベクトルパンチを頂いた当麻は黒板にのめり込む事に
「いやぁ、ちょっとした事件が起こりましたがトモ捜し続行と行かせて頂きます」
一瞬のうちにボロボロになった当麻は席へ戻り、再び右手を構える
一方通行の右肩辺りに標準を定めポンと触れる様にかざせば、
「正解!ココでした〜」
能力を当麻の右手によって打ち消され、丁度トモの頭の上に手を置いた状態になった
そして、一方通行の首に巻き付いたトモが姿を現した
「で、ナニしに来たンだ?」
「あれれ〜?なんか冷たいな?昨日は大好きだよトモって言ってくれたじゃなーい!」
先に言おう。
まずそんな事は微塵も言った覚えはない
言う筈もなければ、想像すらも出来ない
一方通行の頬を人差し指でツンツンとするトモに逆方向からのチョッブを軽く三発入れる
「なんですか!?デレる最強様とか俺マジ見たい!それ見たい!」
「なんなら再現リアルタイム始めちゃってくれても構わないぜい!」
「抜け駆けやー!トモファンクラブ会長に一言の断り無しにデレるなんてッ!」
そんな面白い状況に食い付かない訳がない三人は席を乗り出す
そして青髪はいつの間にファンクラブを作り会長になったんだ…
鬱陶しい程に乗り出す三人はゲンコツで制裁し黙らす。
「結局なンだ?」
「そうそうコレコレ!ジャジャーン!忘れ物さッ」
話は戻り用事があってわざわざ来たトモに再度聞く
持ってきた代物を一方通行の前にブラーンと掲げて見せた
「よっしーが五枚だけじゃ足りないでしょって!お弁当の隣に置いてたのにレータ忘れて行くから届けに来てあげたよー」
ツバサが掲げたソレに四人は言葉を無くす
なんたって忘れ物とは、袋に入ったままの五枚入りの食パンだったのだから…
「パン十枚、これでお腹も満たされるね!味無しじゃ食べにくいからバターとジャムもオプションに持ってきてあぶゅッ!?」
お話は中断。
トモの口が詰まった瞬間
パン…
何度そのキーワードが今日、このお昼の時間だけで出ただろうか
見たくも聞きたくもない、真っ白なふわっふわの食パンをトモの口に押し込んだ一方通行
「よォ?オマエ等もどォざァーイ」
パンの見過ぎか聞き過ぎか食べ過ぎか…
頭のネジが一本飛んだ彼はニンマリと口で三日月を作る
何かが起こる…!
危険を察知した三人は逃げ腰で嫌な汗を流すが、時既に遅し。
両手に持ったパンを当麻と土御門と青髪に突っ込んだ最強様の本日の夕食は勿論パンだ。
ナニをしてもパン。
(んもおぐぢにゅわぁはいにゅんねゃあ……ぶこぉーだぁー!)
(にゃぁあああ!のどにづまっだるにやぁ!?)
(ボクはトモちゃんに食べさせてもらっんがッ!?)
(レータもう一口ちょーだいよ!)
(オラまだあンぞ?ハトに餌付けしてやっからよォ、しっかり食えよなァ)
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